今回は、不動産投資を成功に導く「横のつながり」について見ていきます。※本連載は、不動産投資家として成功を収めている才津康隆氏の著書『ヒアリング不動産投資』(サンライズパブリッシング)の中から一部を抜粋し、金融機関や仲介会社からの優良条件を浮き彫りにするヒアリングの重要性をご紹介します。

ヒアリングの労力を削減すると、情報は入手できない

「効率化」によってヒアリングの労力を削減する方は、「ヒアリング=物件の購入可否の判断材料」としか考えていません。

 

しかし、ヒアリングは不動産投資においてもっとも重要なプロセスです。ヒアリングなくして「横のつながり」は築けませんし、「横のつながり」なくして不動産投資の成功はないと言っていいでしょう。まずはこのことを、深く胸に刻んでいただきたいと思います。

 

「効率化」を図るタイミングが早ければ早いほど、「デフレスパイラル」におちいることになります。情報が来たら、パッと周りに動いてもらう。でも、自分では動かない。現地に出向くことの一番の目的は「横のつながり」を作ることです。それなのに早々に「効率化」を図り、会わずに済ませてしまうと、「横のつながり」を作ることもできなければ、物件自体も押さえることができず、さらに次の物件も来なくなるという悪循環を生みます。

 

融資評価が伸び、金融機関がきちんと動いてくれて評価を出し、稟議をあげていたのに、「物件を押さえられませんでした」ということが2回、3回と続いてくると、そのうち金融機関からも相手にされなくなるでしょう。効率よくやればやるほどマイナスの方向に動く、私はこの負のスパイラルを「デフレスパイラル」と呼んでいます。

3~5年の投資経験を積むまでは、自分で地道に動く

現地に出向くからこそ一番手をとることができ、物件を押さえることができます。

 

金融機関も「この人が持ってきた物件だったら必ず一番手を取れる」と真剣に取り組んでくれるのです。そうすると、仲介会社も本気になってまた次の物件を紹介してくれる・・・という好循環スパイラルに入っていくことができます。

 

このように、好循環スパイラルに入っていくことができれば、その後「効率化」を図っていくことは可能です。不動産投資の経験として、だいたい3年から5年、もしくは10棟、3回の再生経験、厳し目にいってこれぐらいの実績ができるまでは、「効率化」はせず、好循環スパイラルを作るべく自ら地道に動き回りましょう。

 

言い方を変えると、しっかりと関係性の作れている仲介業者が一人、二人いるだけでも、自分ひとりでは購入できないくらいの物件情報が集まってきます。数億円規模の物件を年に一棟、二棟紹介してもらえるだけでも基本的には充分のはずです。

 

継続的に物件紹介をしてくれる仲介業者がいて、さらにネットなどからスポットで情報収集をする。これだけでも数カ月に一棟、もしかしたら毎月でも購入に値する物件が出てくるようになります。もしこういう状態になっていないのであれば、どこかしら改善すべき点があるということです。

ヒアリング不動産投資

ヒアリング不動産投資

才津 康隆

サンライズパブリッシング

不動産投資には、効率化してはいけないことがある──。 話題作『CF不動産投資』の著者が送る待望の第二弾はヒアリング術。 金融機関や仲介会社へのヒアリングが想定外の優良条件を浮き彫りにします。 机上評価からは決し…

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