出稿側の都合からも落ちている新聞折込チラシの影響力
家づくりを考え始めたとき、まず必要なことは、「情報収集」です。情報収集の手段としては住宅展示場、住宅情報誌、住宅関連書籍、折込みチラシ、企業サイト、住宅関連サイト、ネット上の口コミ、紹介などさまざまなものがあります。
かつては、最初のアクションとして、モデルハウスの並ぶ住宅展示場に足を運んだり、住宅情報誌の巻末ハガキを利用して気になる住宅会社に資料請求したりする人が多かったように思います。
もう一つ、業界サイドから見て有効な宣伝媒体だったのが新聞折込みチラシですが、これは急速にその効果を減じています。新聞の購読率が非常に低くなっているからです。しかも購読層のほとんどが50歳以上と思われます。特に戸建ての注文住宅のターゲットとなる30代前半から40代前半の層は、本当に新聞を読まなくなりました。皆さんもそうではないでしょうか。またポスティングも、今ではむしろ嫌がられる広告手法です。集合住宅へのポスティングなどには、不法侵入的な意識が高まっているようにも思います。
そのため、以前はチラシは有効な媒体で、地域密着型の工務店などにとっては特に自社の名前を地元の方々に知ってもらういい方法でしたが、今ではほとんどその効果を認めることができなくなりました。世の流れを感じます。
企業情報だけでなく、スタッフのSNSを見る手も
それに代わるのが、インターネットを活用した宣伝告知です。企業発の情報だけでなく、各ブログやさまざまなニュース、さらにソーシャルメディアの進展に伴い、消費者としては商品が何であれ、ある程度、企業情報や商品の口コミ情報をリサーチしてから行動に移ることが出来るようになりました。価格や工法など事前に比較することなどもできます。気になる住宅会社については、企業情報だけでなく、社長やスタッフのブログを何カ月かにわたってチェックするなど、徹底した情報収集をする人も少なくありません。
やみくもに行動を起こさず、慎重に情報収集を進めることはとてもいいと思いますが、陥りやすい落とし穴もあります。次回以降、主な情報収集方法についてのメリットや注意点にはどのようなものがあるかを見ていきましょう。