強度が高く、客付け面での優位性が高いRCだが…
前回に引き続き、代表的な選択肢のメリット、デメリットを書きますので、投資対象を選択する際の参考にしていただければと思います。
<RC(コンクリート造)×木造>
RC:融資期間が長くとれる。
木造:RCに比べて融資期間が短い。
RC:強度が高いため、地震での倒壊などを心配する恐れが少なく、客付けにおいて若干の優位性がある。
木造:強度で劣るため、地震での倒壊を危惧する人は借りてくれない。
RC:利回りで劣る。
木造:利回りで勝る。
RC:ランニングコストで劣る。
木造:ランニングコストで勝る。
*RC物件は木造物件よりも1~2%程度利回りが低く売られています。また維持費も割高です。ただし、融資期間が木造より長いので、年間当たりの返済金の額が少なくなり、結果、年間のキャッシュフローは木造物件とあまり変わりません。
空室リスクが少ない「都会」、物件の利回りが高い「地方」
<都会×地方>
都会:資産価値下落リスクが少ない。
地方:資産価値下落リスクが高い。
都会:空室リスクが少ない。
地方:空室リスクが高い。
都会:物件の利回りは低い。
地方:物件の利回りは高い。
都会:物件価格が高いので手を出しにくい。
地方:物件価格が安いので手を出しやすい。
*敷金、礼金などは地域によって慣習が違うので注意。
これらの対比表からも分かるように、それぞれに一長一短です。私の物件はすべて、「一棟」「中古」「木造」「都会」という選択になりましたが、必ずしも最初から決めていたわけではありません。
「一棟」と「木造」ということだけはある程度まで決めていましたが、「新築」でも「地方」でも気にはしていませんでした。買わなかったというよりは「買えなかった」というべきでしょうか。
いい新築物件に出会わなかったし、土地勘のある地方といえば、実家のある松山市と、以前住んでいた広島市しかなく、どちらにもいい物件がなかった、だから買わなかった、というだけです。
皆様も無理して条件を決めることなく、ある程度は柔軟な姿勢でいた方がいいかもしれません。