小さな会社は「オンリーワン、ナンバーワン」を目指せ
大企業でも淘汰される時代、小さな会社にとって生き残りは深刻な問題です。競合他社と同じことをしていたのでは、ブランドも資金力も弱い小規模企業はまず存続・成長していけません。何か他にはない強みを打ち出していくことが、生き残りの必須条件ではないでしょうか。
小さな会社が目指す方向性としては、顧客や取引先から「ここしかない」「ここがいい」と言われるオンリーワン、ナンバーワンの会社になることだろうと思います。そうすれば、他社と戦うことなく選んでもらうことができます。
小さな会社特有の「3つ」の強みとは?
小さな会社には大きな会社にはない強みがあります。主に3つあるのですが、まずひとつは、大きな会社に比べると、多少利益が小さくてもやっていけることです。小回りがきくので小さなロットで注文が受けられたり、身近にいるお客様にきめ細かなサービスを提供できます。
ふたつめは、小さな組織ほどフットワークが軽いことです。新しいアイデアを思いついたらすぐに挑戦できます。やってみてダメだと思ったら、方向転換もできます。ほぼ社長一人の権限で物事を決められますから、スピーディに行動に移して時代の流れに臨機応変に対応でき、成長していける武器になるのです。ただし、暴走には気をつけましょう。
3つめは、経営のテコ入れをしたときに、結果が出やすいことです。小さな会社は事業の規模も小さく、事業内容もシンプルであることが多いので、たとえば経費の見直しをするだけでも利益が増やせるケースが多くあります。「経営戦略」などというと、とても高度で複雑で難しい気がしますが、実は自分たちの足もとをちょっと見直すだけで、改善できることはたくさんあります。