高級ホテルの一室オーナーになる「ホテルレジデンス」の概要

前回は、外国人によるハワイ不動産の購入事情をお伝えしました。今回は、ハワイ不動産の所有形態の一つ「ホテルレジデンス」の概要を見ていきます。

日本人の共感を呼んだ「ホテルレジデンス」の仕組み

筆者は今から約10年前、ハワイ不動産業界へ足を踏み入れました。その当時、有名だったプロジェクトにはKakaako地区にできたラグジュアリーコンドミニアム「Hokua(ホクア)」、Waikikiに約25年ぶりに誕生したFive Starホテルであり、ホテルレジデンス形式の「Trump International Waikiki(トランプワイキキ)」がありました。そして、その2大プロジェクトが日本の富裕層の世論を二分させていました。

 

もちろん、コンドミニアムは「ホクア」以外にも「Nauru Tower(ナウルタワー)」や「Koolani(コオラニ)」といったプロジェクトもありますが、いわゆる不動産価格として近い位置にいたのが「ホクア」と「トランプワイキキ」でした。

 

 

Hokua(ホクア)
Hokua(ホクア)

 

Trump International Waikiki(トランプワイキキ)
Trump International Waikiki(トランプワイキキ)

 

当時の日本はまだ「ホテルレジデンス」というビジネスモデルがそこまで浸透していない時期であり、“ホテルの客室を、マンションと同じように区分所有で購入する”というコンセプト自体が非常に目新しく、センセーショナルなものでした。

 

「自分は通常日本にいて、ハワイに行けるのは頑張っても年に3~4回。1回あたり1週間滞在しても年に1ヶ月しか使えない。残りの11ヶ月をどうしようか?」と考える人にとって、ホテルレジデンスの仕組みは非常に合理的でした。自分が使うときは自宅のように、それ以外はホテルの客室としてホテルが販売して収益を生んでくれる、というコンセプトに共感が集まったのです。

 

一方、「ワイキキのホテルの賑やかな雰囲気も良いけれど、せっかくハワイに来たのだから、自分の好きなものに囲まれた自分の別荘で、静かにハワイ時間を楽しみたい」という声もありました。

 

コンドミニアムは純粋に「自分の別荘」ですから、内装やインテリアは全て自分の思い通りに改装・デザインすることが可能です。一方、ホテルレジデンスはホテルとして貸し出しをする場合、「ホテルスタンダード」というものが存在しており、部屋ごとに異なった内装にするわけにはいかないため、ホテルスタンダードに沿った内装を維持しなければなりません。

物件の購入には「信頼できるエージェント」探しが重要

自分のライフスタイルを考え、ハワイにどのように滞在したいか、暮らしたいかを思い描き、物件の検討をするのは非常に楽しい時間です。

 

合理性や利便性を求める人はホテルレジデンスを、快適性や静けさを求める人はコンドミニアムや戸建てを、という考え方はベースにあっても良いとは思います。ただし、不動産ですので、購入後の管理の面や、将来の売却のことも視野に入れて、納得のいく判断をしていく必要があります。

 

 

ハワイは日本から一番身近な米国ではありますが、やはり国も違えば手続きも違いますので、不動産の購入にあたっては第一に「信頼できるエージェントを見つける」ことが非常に重要です。米国では一人の客に複数の不動産会社が対応することは、基本的にはありません。まずは自分の代理人となるエージェントを一人決めて、そのエージェントを通じて様々な物件の内見をアレンジし、購入時の条件交渉を行なうことになります。

 

ですから、そのエージェントがアフターフォローもしっかりしてくれるのか、日本語で対応ができるのか、コミュニケーションはタイムリーに可能か…などなど、自分の代理人としてふさわしいかどうかを判断し、相性が合うエージェントと二人三脚で進めていくほうが、結果として良い物件に巡り会えることになると言えるでしょう。

 

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株式会社Crossover International 代表取締役

仙台第一高等学校、法政大学経済学部経済学科卒業。宅地建物取引士。
2002年より某大手ディベロッパーにて一棟物件、区分所有物件の事業用不動産の販売を手掛け、2005年より中古不動産のバリューアップに特化した不動産会社の創業・ブランディング構築に携わる。2008年より株式会社Seven Signatures Internationalにおいて、主に米国ハワイのホテルレジデンス・ラグジュアリーコンドミニアムプロジェクトの日本の超富裕層マーケティングのセールディレクターに就任。2017年に株式会社Crossover Internationalを設立。

WEBサイト http://www.crossover-international.com/

著者紹介

連載田村仁のホノルル不動産通信

本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は著者の個人的な見解を示したものであり、著者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、著者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

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