前回は、家造りのパートナーとなる施工会社の選び方について取り上げました。今回は、大手建設会社や工務店など、様々な選択肢のうち、どこに家造りを発注すればよいのか、基本となる考え方を見ていきましょう。

全国展開のハウスメーカーはやはりコストが高い?

家造りをする業者にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。あなたが建てようとしている家は、どんな業者に依頼するのが一番ふさわしいでしょうか。ここでは大まかに3つに分けてご説明します。

 

全国規模で展開しているのがハウスメーカーと呼ばれる大手の建設会社です。事業規模が大きく、部署が細かく分けられています。また資材や間取りなどが規格化されていることが多く、標準的なプランで家を建てる場合はともかく、通常とは異なる仕様の部材や設備を選ぶと、オプションといって費用が割高になります。また、工事が始まってからの変更も難しかったり、テレビのCMや住宅展示場の維持費といった告宣伝費などが家造りのコストに含まれていたりします。

希望が通りやすい工務店、デザイン重視なら個人事務所

それに対して、地域密着型で営業しているのが工務店です。現場監督と直接顔を見て打ち合わせができ、細かい希望も反映されやすく思い通りのプランで家を建てることができますし、その地域の気候や風土などの条件に合った家造りのノウハウも蓄積しています。ただ会社によって、現場監督や職人の技術の差が大きいので、腕のいいスタッフがいるところを見極めて依頼しましょう。大手ハウスメーカーの下請けをしている会社もあります。

 

また、デザイン性の高いオリジナリティあふれる家を建てたいなら、個人経営の設計事務所の建築家に頼むのもいいでしょう。ただ、建築家によっては住む人の使い勝手よりも、意匠を重視するあまり費用が割高になったり、施工するにあたり現実的ではない設計をしてしまう場合もあるようです。

 

あなたが造りたい家を実現してくれる、相性のいい業者を探しましょう。

本連載は、2017年2月27日刊行の書籍『改訂版 いい家は注文住宅で建てる』(幻冬舎メディアコンサルティング)の本文から一部を抜粋したものです。

改訂版 いい家は注文住宅で建てる

改訂版 いい家は注文住宅で建てる

齋藤 正臣

幻冬舎メディアコンサルティング

人生で一番大きな買い物、「マイホーム」。理想のイメージばかりが先行して、見当違いな設計に後悔したり、不本意な金額を払ったりするハメに陥らないために、まずは住宅オーダーの基本を学びましょう。「よい見積り、悪い見積…

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