定収入を得て、自立もしてるのに「貯金ができない」
本連載では、1年間で200万円を貯められるような、お金にモテるルールを見ていきます。貯金や運用についてのルールをご紹介します。
オトナ女子から多く寄せられるお悩みとして、「なかなか貯金ができない」というものが挙げられます。組織の一員として立派に働き、定収入を得て、自立も果たしているのに、貯金ができないとはいったいどういうことでしょうか。
このようなご相談を受けたとき、私は次のような問いかけを返しています。
「あなたにとって、そもそも貯金とは何ですか?」
すると次のような回答が多く、驚かされます。
「月末にお金が余ったら銀行へ預けます」
言い換えると「お金が余らなかったら、その月には貯金をしない」ということなのです。そのような姿勢で、貯金ができるわけがありません。
「忍耐力」がなければ貯金はできない
貯金ができない理由は、簡単です。その人自身が「自分に甘い」のです。自分を律することができない、つまり我慢が足りないのです。
貯金には忍耐力が必要です。忍耐力とは、生まれつきのものではなく、どこかで身につけるべきものです。幼い頃に、周りの大人たちによって忍耐力を既に獲得できている人もまれにいます。しかし、そうでない方が圧倒的に多いのです。
忍耐力が足りないと、誘惑にすぐに負けて、衝動買いをしたり、無駄な消費に走ることが多くなります。これから、国の経済も個人の経済も、今以上に厳しい時代になっていきます。大人になった今からでも決して遅くはありません。「我慢をする」「自分に厳しくする」という忍耐力を、早めに育てておきましょう。
もっとも忍耐力は、一朝一夕に培われるものではありません。そのような方を自動的にアシストしてくれるシステムが「らくちん貯金」です。システムの力を借りて貯金を始めつつ、「忍耐力」を養うことも強く意識していきましょう。具体的に言うと、魅力的なキャッチコピーに惑わされないことです。
テレビや雑誌などのメディアに接していると、必ず広告が含まれています。
広告には、目にした人が必ずお金を使いたくなるような工夫が凝らされています。たとえば「限定○○名様」などという言葉を目にしたとき、あなたは思わずアクションを起こしてしまいそうになりませんか。
このように、なにげなく見聞きしているだけでも、「買わなくては」と感じるように、広告はつくられているのです。魅力的な広告に対抗するには「見聞きしない」という選択肢が、実は最も有効かもしれません。
「広告に誘惑されやすい」「なかなか我慢できない」という自覚のある人は、少し立ち止まって考えてみてください。
<ポイント>
大人になってからでもいい、忍耐力を意識的に育てていく