意外と少ない「元気なシルバー世代」向けの施設
元気なシルバー世代が、これからも生き生きと自分らしく生活するためには、住環境が密接に関係することはご理解いただけたと思います。
現在の日本には老人ホームなど、シルバー世代を対象とした住まい(施設)の類型が複数あります。ところがその多くが入居対象者の要介護度などが限定され、元気で自分のことは自分でできる(したい)皆さんの選択肢はおのずと絞り込まれてしまいます。
具体的なお勧めは「サ高住」と「有料老人ホーム」
そのため、自立したシルバー世代にお勧めできるものは、おもに次の2種類になります。
●サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
シルバー世代の住居の安定的確保を目的とした賃貸などの住宅。バリアフリー仕様や安否確認・生活相談サービスでシルバー世代を支援する。医療・介護が必要になった場合は、自身の選択で地域の介護サービスを利用しながら生活を継続することも可能。
[対象者]
原則60歳以上
●有料老人ホーム
老人を入居させ、①食事の提供、②入浴、排せつまたは食事の介護、③洗濯、掃除等の家事、④健康管理のうちいずれかのサービスを行う施設。
[対象者]
年齢制限なし(老人福祉法上、老人に関する定義がないため、解釈においては社会通念による)
どちらも自立したシルバー世代を受け入れている住まいですが、両者には大きな違いが一つあります。それは入居時の費用です。これらの費用に関してはこのあとでくわしく説明します。