企業であれば「目的・目標」を細かく設定
たいていの企業では、「目的」(企業理念)を掲げ、「目標」を細かく数値で設定します。「製品(サービス)を提供することで社会に広く貢献する」などの「目的」に向かって、「年に○億円の売上を達成する」「1カ月に○件、商品を販売する」という「目標」を立てるわけです。
「目的」と「目標」という二段構えで考えるスタイルは、非常に大事なことです。ぜひ個人レベルの経済においても、このスタイルを踏襲してください。
「目的」とは、人生において実現させたい理念や夢を指します。「目標」とは、「目的」に沿った具体的な計画を指します。
「無理」「できない」という思い込みを払拭する
「目標設定なんて面倒」と感じる方も多いことでしょう。しかし「何のための目標設定か」と、考えてみてください。それは、あなた自身の人生をより豊かにするためのものです。ですから、目標を考えるときに人と比べる必要はありません。大事なことは「無理」「できない」という思い込みをすべて取り払うことです。やれるかどうかは関係ありません。
「欲しいもの」「やりたいこと」「行きたいところ」を明確に考えてみてください。
1年間の目標でも、3年後、5年後、10年後でもよいのです。まずは、自分なりの期限を明確に設定してください。その次に、達成したい事柄を思いつくままに、できるだけ具体的に、そしてありありとイメージしながら書いてください。
私の場合ですが、毎年2月3日(旧暦の新年)までに「実現したい夢リスト」として100項目を書き出しています。人には恥ずかしくて見せられないようなことも書いています。
以前、私のメンターにこの目標設定の話を切り出したところ、「100個では少なすぎる。私は毎年1000個以上は書いている」と叱咤されたことがあります。難しいことですが、できるだけ多く書き出すようにしてください。また「具体的に書くこと」も重要です。「世界平和のためにお金を貯める」。これでは金額がわかりづらく、貯まりにくいです。
さらに言うと「簡単にできそうなこと」は書いてはいけません。目標は高くしてください。周囲から、「それは無理だよ」と驚かれるくらいのレベルがベストです。とにかくまずは書いてみましょう。書き直しは何度でもかまいません。「ワクワクする」「うれしい」「楽しい」「ありがとう」、そんな気持ちで楽しみながら書くようにしてください。
目標設定が明確になると、「手をつけていいお金」と「手をつけてはいけないお金」が冷静に判断できるようになります。すると、自然にお金が貯まるようになっていきます。
<ポイント>
年頭に、達成したい事柄をまずは100個、具体的にイメージしながら書き出す