疎遠だった独身のきょうだいの「死の知らせ」に呆然
ある日突然、警察関係者から「離れて暮らす独身の妹が亡くなった」との連絡が飛び込んできました。しかし、私と妹には過去に確執があったことから疎遠な関係で、10年ほど連絡を取っていませんでした。そのため、妹の暮らしぶりや財産状況はわかりません。連絡は受けたものの、これからどうしたらいいのか途方に暮れています。なお、私の両親はすでに亡くなっています。
(40代男性・東京都中野区)
事例の男性のような事態に直面したとき、多くの方は、驚きや戸惑いを覚えるだけでなく「手続きについて、どこから手をつければいいのか分からない」「借金があったらどうすればよいのか」といった不安を感じると思います。
しかし、ここで慌てて遺品整理に着手したり、預金を引き出したりすると、相続放棄に影響するリスクとなるため注意が必要です。
まずは、法律上の立場を確認し、慎重に手続きを進めることが大切なのです。
相続人としての立場を認識し、今後の対応を冷静に考える
今回の相談事例では、相談者は妹と2人きょうだいで、両親はすでに他界されています。兄と妹は10年も疎遠となっており、妹は独身で、子どももいないとのこと。話によると、妹は賃貸マンションでひとり暮らしをしており、ネット銀行などに財産がある可能性はあるものの、相談者は詳しい状況は把握していません。
いくら不仲で長年疎遠でも、きょうだいとしての法律上の相続関係が消えるわけではありません。妹に配偶者や子どもがおらず、両親もすでに亡くなっている場合は、兄が法定相続人となる可能性は高いでしょう。
相続人になるということは、預貯金や不動産といったプラスの財産を引き継ぐ可能性がある一方で、借金や未払い金などのマイナスの財産を引き継ぐ可能性もあるということです。
そのため、まずは自分がどのような立場に置かれているのかを確認する必要があります。
