夫婦が考える「これから」
それでも隆夫さんは、裕美さんに改めて離婚を考えていることを伝えました。現在、2人はすぐに離婚届を出すのではなく、まず別居し、財産の整理を進めています。
「妻が悪かった、自分が悪かったというだけの話ではないと思います。35年間、それぞれが我慢していたことを、退職してから初めて毎日目にするようになったんでしょうね」
老後には、夫婦で過ごす時間が長くなる可能性があります。長年大きな問題なく暮らしてきた夫婦でも、退職をきっかけに生活リズムが変わり、それまで気づかなかった不満やすれ違いが表面化することもあります。
ただし、熟年離婚を考える際には、夫婦関係だけでなく、その後の生活も無視できません。住まいや預貯金、退職金、将来受け取る年金などを整理し、別々に暮らした場合の家計まで見通しておく必要があります。
隆夫さん夫婦も、すぐに結論を出すのではなく、まずは別々に暮らしながら今後について話し合っています。35年続いた生活を変えるからこそ、離婚するかどうかだけではなく、その先をそれぞれがどう暮らしていくのかまで考えようとしています。
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