65歳時点で資産約1億2,000万円…「どう使いきろう」
「定年したら、好きなことにお金を使おうと思っていました。死ぬまでに全部自分で使い切ろうってね」
そう話すのは、70歳の雨宮さん(仮名)です。大手メーカーを65歳で退職した雨宮さんは、その時点で金融資産約1億2,000万円を保有していました。長年の貯蓄に加え、退職金や親からの相続財産も含まれています。
独身で子どもはなく、両親もすでに亡くなっています。年金は公的年金と企業年金を合わせて月32万円。住宅ローンも完済済み。老後のお金に不安は一切ありません。むしろ雨宮さんが考えていたのは、「このお金をどう使い切るか」でした。
リタイア後は、まず30代で購入した自宅マンションをフルリフォーム。壁紙から床材、最新のキッチンに至るまでこだわりの改装を行い、家具もイタリア製の高級ソファやデザイナーズチェアに買い替えました。
車も、かねてから憧れていたドイツ車に。海外旅行ではビジネスクラスを利用し、名高い高級ホテルに泊まるようになりました。
「現役時代は仕事ばかりでしたからね。最初は楽しかったですよ。老後ってお金があれば自由で幸せなんだなと感じたのは本当です」
ところが、しばらくすると思わぬ変化が起きます。
