(※写真はイメージです/PIXTA)

「これだけあれば、老後は何とかなる」――そう考えていたのに、気づけば資産は半分以下に。住宅の修繕や車の買い替えに加え、子どもや孫への援助、外食や旅行などの「少額の出費」が積み重なり、老後資金が想定以上のペースで減っていくケースがあります。60歳時点で約3,000万円を保有していた達夫さん(69歳)の事例から、老後の家計で見落としがちな支出について見ていきましょう。

「嘘だろ」…衝撃の通帳残高

妻が深刻な様子で話しかけてきたのは、65歳の完全リタイアから4年がたったある夜のことでした。

 

「ねぇ、貯金が思ったより少ない気がするの。このほかに貯金通帳ってあったっけ?」

 

夫婦は、年金が振り込まれるメイン口座のほか、現役時代に給与が振り込まれていた口座、退職金を入れていた定期預金など、いくつもの口座を持っていました。

 

日常のお金も、出先のATMで必要な分だけ引き出すという使い方。ATMで残高を見ても、「まあ、こっちの口座にもあるから」と、それ以上は気にしませんでした。

 

「口座ごとの残高は、なんとなく見ていました。でも、全部合わせていくらあるのかを見ていなかったんです」

 

そこで、一つひとつの口座を確認し、残高を足し合わせていった達夫さんでしたが……。

 

「全部足してみたら、1,600万円くらいしかなかった。他に口座はなく、それがすべてでした」

 

60歳時点で約3,000万円あった金融資産は、69歳で約1,600万円。9年足らずで約1,400万円も減っていたのです。

 

「こんなに使った覚えがないんです。外食もレジャーも、自分たちは驚くほどの贅沢はしていない。家の修繕や車の買い替えなんかは、ちゃんと覚えています。それで、ハッとしたんです」

 

次ページ老後の家計から抜け落ちやすい「援助」という出費

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧