(※写真はイメージです/PIXTA)

「これも持っていきなさい」――。子どもを思う親心から始まった食材や日用品の援助が、いつの間にか“当たり前”になっていた女性。年金生活で老後にも不安を抱えるなか、それでも子どもへの援助をやめられなかったといいます。その裏にある「親の役割を失う」ことへのためらいとは? 

援助を絶やさない優しい親…その影で「貯金残高1,000万円」

弥生さん夫婦の年金額は月21万円ほど。住宅ローンは完済していますが、築30年を超えた自宅は修繕が必要で、車の維持費、医療費などの負担も年々重くなっています。

 

その中で、貯蓄は、いつのまにか1,000万円を切るところまで減っていました。

 

「あと10年、20年生きたら……正直、余裕なんてありません。子どもたちに援助している場合じゃないんです。でも……」

 

無理をするぐらいなら早くやめればいい。そうできれば簡単ですが、親として、そう簡単に割り切ることはできなかったといいます。

 

「今の子たちって、生活大変じゃないですか。お給料は上がらないのに物価だけ上がって、娘一家も息子もすごく大変そう。『自分たちの老後を優先します』なんて、簡単に切り捨てられないんですよね」

 

また、「娘と息子は、私たちが年金生活になって、こんなに余裕がなくなっているとは、たぶん思っていないと思います」とも話します。確かに、現役時代の親の姿を知っている子どもにとって、親が貯金を取り崩しながら生活しているとは、なかなか想像しにくいものかもしれません。

 

次ページ「もう、やめます」決意も“親の役割”を失う寂しさ

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧