援助を絶やさない優しい親…その影で「貯金残高1,000万円」
弥生さん夫婦の年金額は月21万円ほど。住宅ローンは完済していますが、築30年を超えた自宅は修繕が必要で、車の維持費、医療費などの負担も年々重くなっています。
その中で、貯蓄は、いつのまにか1,000万円を切るところまで減っていました。
「あと10年、20年生きたら……正直、余裕なんてありません。子どもたちに援助している場合じゃないんです。でも……」
無理をするぐらいなら早くやめればいい。そうできれば簡単ですが、親として、そう簡単に割り切ることはできなかったといいます。
「今の子たちって、生活大変じゃないですか。お給料は上がらないのに物価だけ上がって、娘一家も息子もすごく大変そう。『自分たちの老後を優先します』なんて、簡単に切り捨てられないんですよね」
また、「娘と息子は、私たちが年金生活になって、こんなに余裕がなくなっているとは、たぶん思っていないと思います」とも話します。確かに、現役時代の親の姿を知っている子どもにとって、親が貯金を取り崩しながら生活しているとは、なかなか想像しにくいものかもしれません。
