遺伝子レベルで発症するAGAの予防は可能か?

前回は、AGAかどうかを判断する基準についてお伝えしました。今回は、現在の技術では、AGAを完全に防ぐことが難しいという現実をお伝えします。

AGAを完全に予防することは、現時点では不可能

ここまで、AGAのメカニズムに始まり、その分類や診断など、AGAの基礎知識のあらましをお話ししました。すると、こんな声が聞こえてきそうな気がします。

 

「遺伝子レベルの話では、薄毛なんか防げないじゃないか。自分の力ではどうにもならないじゃないか!」

 

そんなふうに思われる方が多いかもしれません。確かにその通りです。

 

AGAについては遺伝子レベルで起こることであるうえ、現代の科学や医療ではまだ解明されていないことも多く、AGAによる薄毛自体を根絶することは現時点では不可能です。

 

ただし、ここでもう一つ、気がついていただきたいことがあります。

 

それは、AGAが遺伝子レベルで始まる問題なのであれば、現在の育毛・発毛・増毛などと呼ばれる治療法には役に立たないものも少なくないということです。

 

たとえば、育毛ができると宣伝されるシャンプーやトリートメント。髪に良いとされるヘッドスパやマッサージ。飲めば効くと喧伝される育毛サプリ……。

 

はっきり言って、これらに医学的根拠はなく、AGAに効いたり、育毛に役立ったりすることはありません。

 

連載の前半でもお話ししましたが、AGAの本質を知ると、これらの方法では薄毛の悩みを決して解消できないことが、改めてよくわかると思います。

心身を健やかに保つことは髪のためにも良いが・・・

そのほかにも薄毛を防ぎ、髪に良い効果があるといわれていることは、いろいろあります。

 

バランスのいい食生活、睡眠をしっかり取ること、できるだけストレスのない生活を送ること、などです。

 

これらはもちろん大切な生活習慣です。こうしたことを大事にしていれば、心身ともに健康でいられるでしょう。そんな心身の健やかさは髪のためにも良いはずです。しかし、だからといって、これだけでAGAを防いだり、食い止めたりすることはできません。それはAGAのメカニズムを踏まえれば、当然のことです。

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    医学博士
    親和クリニック総院長
    医療法人社団 三幸音和会理事長 

    大学を卒業後、一般外科、消化管外科、乳腺内分泌外科の臨床、および分子生物学、腫瘍学の研究に約10数年従事したのち、植毛手術を開始。最近の10年間で、前半の約5年間はFUSS手術をメインに執刀。症例数は約1000例超、その後もっぱらFUE手術を行う。FUE術の症例数は約2000例に上る。
    平成20年、採取に動力パンチを用いたFUE手術に関する論文を執筆し、この分野の先駆的報告となった。その後、FUE法をさらに進化させた「MIRAI法」(Minimum Invasive and Rapid Improve)による[最小の傷・痛み][最速の植毛技術][最適なスタイル実現]の自毛植毛手術を確立。FYE識を覆す短時間での大量移植「ハイスピードメガセッション」や従来の3~4倍の高密度移植「スーパーデンスパッキング」は他の追随を許さない。
    その後さらに技術を進化させ、採取部分を刈上げない術式“誰にも気づかれない自毛植毛法”「NC<ナチュラルカバーリング>- MIRAI法」を確立。その圧倒的な技術力は国内外の毛髪医療関係者から熱烈な支持を集めている。

    著者紹介

    連載「薄毛難民」にならないためのAGA基礎講座

    本連載は、2016年9月9日刊行の書籍『薄毛 「自毛主義」のすすめ』(幻冬舎メディアコンサルティング)の本文から一部を抜粋したものです。

    薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

    薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

    音田 正光

    幻冬舎メディアコンサルティング

    髪が抜けて少なくなる、頭頂部が薄くなる――これは男性にとって古今東西、永遠のテーマといえる苦しみであり、さらに昨今は女性にも薄毛の悩みを抱える人が増えています。 本書では、さまざまな治療法を試しては失望してきた…

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