銀行からの勧誘に迷った際は、「お金の目的」を整理して
銀行では、生命保険の満期保険金や退職金、相続資金など、まとまった資金が入金された顧客に対して、資産運用や定期預金などを案内することがあります。これは営業活動や情報提供の一環であり、多くの場合、不正に口座を「監視」しているわけではありません。
まとまったお金を預けている銀行から提案を受けると、「勧められた商品を選ぶべきなのではないか」と迷う人も多いと思いますが、このような場面で筆者が多くの相談者にお伝えしているのが、まずは一つの問いを自分自身に投げかけてほしいということです。
その問いとは、「そのお金はなんのためのお金ですか?」というもの。
その場で契約を急ぐ必要はありません。一度持ち帰り、自分に本当に必要な商品かを冷静に考えることが重要です。
これまで筆者は、退職金や相続、今回の事例のような生命保険の満期保険金など、多くの資産に関する相談を受けてきました。そのなかで強く感じるのは、お金の運用方法を考える前に、「そのお金にどんな役割があるのか」を整理することの大切さです。
そのお金は、老後の生活を支えるためのものか、将来の介護や医療に備えるためのものか、それとも大切な家族へ引き継ぐものか……。まずは、そのお金の目的を明確にすることが、後悔しない資産運用の第一歩です。
老後は、まとまった資金を受け取る機会が多くあります。また、そのタイミングで銀行から資産運用や定期預金などの提案を受けることも、珍しいことではありません。
だからこそ、その場で勧められた商品を焦って購入するのではなく、お金の目的を明確にし、自分に合った資産管理や資産運用を冷静に判断することが重要です。
森 逸行
ファイナンシャルトレーナーFP事務所
代表
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