遺された妻が直面する「厳しい現実」
家計の全権を夫が握り、不都合な現実を隠し通されていた今回のケース。明子さんは「夫を信じ切り、家計の現実に目を向けようとしなかった私自身にも甘えがあった」と後悔を口にします。
厚生労働省の「令和6年簡易生命表」によれば、女性の平均寿命は87.13歳。これを考慮すれば、69歳の明子さんには20年近くの歳月が残されています。月12万円強の収入と少ない蓄えで生き抜くためには、これまでの生活水準を根本から見直さなければなりません。
まずは携帯電話のプラン変更や不要な保険の解約など、固定費の削減から。また、明子さん自身、月数万円でも自力で稼ぐ手段を模索し始めていますが、専業主婦歴の長さから、仕事を選べる状況ではありません。
もし生活が立ち行かなくなった場合は、持ち家を活用した資金確保(リバース・モーゲージ等)や、自治体・国の社会福祉制度の活用も選択肢に入ってきます。
「すべてを一人で抱えて逝ってしまった夫の気持ちも分かります。でも、残された私は、その“プライドの代償”と一人で向き合っていかなきゃいけない。でも、子どもには迷惑かけられませんから、どうにかやっていくしかありませんね」
夫が遺した家と複雑な愛を受け止めながら、明子さんはこれからの人生を自立して歩むための第一歩を踏み出し始めています。
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