成田・羽田で不動の一番人気「アルファード」
しかし、警察が摘発に乗り出し、少しずつ白タク業は日本では違法行為である、との認識が広まってきた。ただし、本書を執筆している現在でも成田や羽田などの空港では一部に客引きをする在日中国人の姿が見られる。「摘発されなければ問題ないだろう」「中国人客が望んでいるのだから」というのが彼らの言い分だ。
最近では、その手口も巧妙化している。緑ナンバー(営業用、事業用車両のナンバー)を取得する中国人が増えてきたのだ。緑ナンバーは、事業用トラックやタクシーなどにつけられる。問題なのは中国人同士で名義貸しし、使い回していることだ。
一見すると、緑ナンバーで営業しているので「白タク」に見えない。それが使い回しされているものかどうかもわかりにくい。このようなケースが横行しているが、日本の警察は中国のSNSを解析するのが難しいため、摘発に時間がかかっている。
ある在日中国人は次のように話す。
「小紅書などのSNSで『緑ナンバー貸します/貸してください』といったやりとりが行われています。運転免許証だけあれば、特別な知識は必要ないので、借りた緑ナンバーをつけて、にわか知識で観光案内をするドライバーもいます」
その人によれば、送迎で人気なのはトヨタのアルファードなどの高級ミニバンやベンツだという。
「アルファードは一番人気です。中国人の送迎車の9割はアルファードといってもいい過ぎではないと思います。大型で乗り心地がよく、見栄を張れる。カッコいい。だから中国人はこの車が大好きなんです。成田や羽田でアルファードを見かけたら、そのうち、かなりの数は中国人(の白タク)だと思って間違いありません」
中島 恵
ジャーナリスト
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