物件情報が出たら、その日のうちに買付を
17.物件は10秒で判断、7日以内に契約しろ!
明日やろうは、馬鹿やろうだ。いつその日がきても良いように、準備は万端にしておけ。決断が遅いヤツは不動産に限らず大成しない。それぐらいビジネスにはスピードの要素は重要だ! 私の場合、今まで保有した物件は、その物件情報が出たらその日のうちに買付を入れている。買付などは法的規制力も何もないので、大した効力はないが、判断のスピードは大切だ。
例えば直近では、橋本物件は我ながらに恐ろしいスピードで決断した。今まで、全く行ったことがない土地だった。にもかかわらず、初めて橋本駅に降りて、1発目に入った業者で、その1週間後には土地の契約をしていた。
全く橋本に土地勘がないが、2027年にリニアモーターカーの駅ができ、今後の開発が期待できる場所。それだけの情報しか知らないが、それで十分だ。
決断した人間にこそ、運や人が寄ってくる
ある日曜日に、家族が不在で自由な時間ができたので、橋本に行こうと決意した。家を出る際には、回る不動産屋すら決めておらず、移動中の電車の中で、駅から近いそれらしい不動産屋を調査して、何軒か回ろうと思っていた。
1軒目・・・何となくこの周辺で幅を利かせていそうな駅徒歩2~3分の不動産屋。完全アポなしだったが、入って土地を探していると伝えた。ある担当をアレンジしてもらったが、5~10分待っても出てこないので、次の不動産屋に行こうとした。時間は有限だ。受付のお姉さんに帰宅する意思を伝えたら、ようやく担当者が出てきた。
話をして、収益用の土地を買いたい旨を話したら、駅徒歩10分圏内の土地があるというので、案内してもらうことにした。
この土地は目の前の道路が一方通行で、しかも大きい国道沿いが近くて煩そうなので、やめることにした。他にも周辺の物件を案内してもらったが、この場では買いたい物件は出てこなかった。途中から雨も降ってきて、結局、この日はこの業者一軒しか回らず、帰宅することにした。しかし、帰宅途中にこの業者のウェブ上の物件情報を見ると、気になる土地が出てきた。連絡してみると、この業者内の別チームが仕入れてきた土地だった。
周辺相場と比べても格安ではないが、多少は割安だったので、早速遠方から買付を入れた。そして、この土地を仕入れることになる。この土地契約後も、紆余曲折があってピンチが訪れたが、アチコチ駆けずりまわって、何とか買って良かったと思える状態まで持ってこれた。買うと決めたら、それを成功させることに全力を注げば、運が味方してくる。人生ってそんなもんだ。
残念なことに仲介業者が融資に弱く、私個人がなんとか探し当てた金融機関は、金利3%の金融機関だった。しかし、結果的には、建築施工会社とパイプの強い金融機関から1.5%での借入に成功した。
借入金額が1.1億円なので、10年でも総額1000万円、元本返済500万円の差が出て、仮に10年後に売却すれば1500万円もの差になる。結局、不動産業は人と人のつながりだと実感した。決断した人間には、運や人が寄ってくる。とにかく、結論を出すまでに時間を使い過ぎるな! 出した結論を成功させるために時間を使え!