港区3A・広尾・銀座…中国人に人気な「高級住宅地」
東京都内でのツアーで中国人などに人気があるのは、港区の3A(青山、赤坂、麻布)地区、渋谷区では広尾、恵比寿、代官山、千代田区の番町近辺、中央区の銀座から月島にかけてのエリアなどです。
価格的には、2億円から6億円程度。区分所有マンションは、新築でも中古でも人気があります。
投資用では利回りで3%から4%程度を求める人が多く、居住用で購入する人は当面は空室にして、自身が訪日した際のホテル代わり、子息などが日本に留学した時のための住居、将来的に日本に永住した時の住居にするなどが目的とのことです。
中高年はツアーに集まる一方、若者は日本を「スルー」
ツアー客は、中高年富裕層が主体です。この年代は概して日本に対する評価が高いです。なぜなら、彼らにとって日本はアジアのなかで急速に経済成長した姿を眼前にしてきた経緯があるからです。日本製品への憧れも強く、日本は常に中国の先を行く国として、ある種の尊敬を抱いている層とも言えます。
いっぽうで現代中国の若者たちは、日本をスルーする傾向があるのだそうです。中国の若者たちは生まれ育つ過程で、すでに中国経済が急成長する渦中にいますので、特別に日本が自国よりも優れた国だという意識は希薄です。
むしろアメリカに対する憧憬があって、優秀で志の高い若者はアメリカを目指すため、日本の不動産に関しては親ほどの関心はないと言われます。
1ヵ月以上「まかない飯」で古民家を探索する台湾人の姿も
日本の不動産を購入する外国人はツアーで来るばかりではないことを紹介しましょう。私が愛知県の奥三河(おくみかわ)を旅していた時のことです。
ある旅館に宿泊していたところ、一人旅の外国人が滞在していることに気づきました。旅館の女将によれば、台湾人でかれこれ1カ月も滞在しているということです。
「ご飯はどうしているのですか?」と聞くと、女将は毎日、まかない飯でよいと言われているとのことで、彼は日本中を旅しながら、自身で気に入った古民家を買おうと探索しているとのことでした。投資ツアーにもいろいろな形態があるものですね。
牧野 知弘
不動産事業プロデューサー
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