「年金の繰下げ受給」で数年間の我慢がムダになるかも…社労士が「年金は“遺族年金をもらう側”を増やしたほうが得」というワケ

「年金の繰下げ受給」で数年間の我慢がムダになるかも…社労士が「年金は“遺族年金をもらう側”を増やしたほうが得」というワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

通常、老齢年金の受給開始年齢は65歳ですが、65歳~75歳までの任意のタイミングに受給開始を遅らせることで、その分増額された年金を受け取ることができます。これが「年金の繰下げ受給」です。ただし、増額を期待して繰下げ受給を選んだとしても、他の制度とバッティングして結果的に損をしてしまうケースも。こうした不利益を避ける方法として有効なのが「片方繰下げ」です。社労士みなみ氏の著書『知りたいことがぜんぶわかる! 定年前後のお金の超基本』(Gakken)より、この「片方繰下げ」のメリットと注意点を、会話形式でわかりやすく紹介します。

「片方繰下げ」なら、節税も年金増額も叶う

みなみ先生:その通りです。そこで使えるのが、「片方繰下げ」という選択肢です。図表2のように、両方受給せずに、片方繰り下げることで、老齢厚生年金140万円を非課税で受け取ることができます。

 

出典:『知りたいことがぜんぶわかる! 定年前後のお金の超基本』(Gakken)より抜粋
[図表2]「片方の繰下げ」は節税になる 出典:『知りたいことがぜんぶわかる! 定年前後のお金の超基本』(Gakken)より抜粋

 

チャ太郎:税金を減らせるのですね。繰下げするから年金も増えますよね。

 

みなみ先生:はい。この例で5年繰り下げると、繰下げ期間中は、140万円ですが、70歳以降は、老齢基礎年金が増えて総額253万6000円です。

 

チャ太郎:老齢基礎年金は42%増額するから、年額33万6000円多く受け取れるのですね。

 

みなみ先生:はい。節税もできて、年金も増える。まさに“いいとこどり”できるのが、「片方繰下げ」の強みなんです。一方で注意点もあります。

 

次ページあわや「約210万円」の損に…片方繰下げの注意点

※本連載は、社労士みなみ氏の著書『知りたいことがぜんぶわかる! 定年前後のお金の超基本』(Gakken)より一部を抜粋・再編集したものです。

知りたいことがぜんぶわかる! 定年前後のお金の超基本

知りたいことがぜんぶわかる! 定年前後のお金の超基本

社労士 みなみ

Gakken

退職前後のお金の手続きから、定年後に必要な資金の試算や不足分を補う手段、さらに資金の運用方法まで! チャンネル登録者数29万人超(2026年5月現在)の大人気YouTuber・社労士みなみ氏が、定年間近のチャ太郎(58歳)の素…

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