相続や退職金、死亡保険金など、まとまったお金を受け取ったあとに「この契約、本当に大丈夫なのだろうか」と不安を抱えるケースは珍しくありません。当事者の多くは積極的に投資をしたかったわけではなく、「お金を減らしたくない」という思いから契約に至っています。本記事では、大金を受け取ったあとに起こりやすいトラブルについて、CFPの京極佐和野氏が5つの相談事例をもとに解説します。
【CFPが解説】まとまったお金を受け取った5人に共通していた「後悔の理由」
5人の事例に共通しているのは、決して金融商品そのものが悪かったわけではないということです。
相続、退職金、死亡保険金。まとまったお金を受け取ると、「お金を預金のままにしておいて大丈夫なのだろうか……」と考えるのは自然なことです。そのときに勧められた商品が、渡りに船のように感じられたのかもしれません。しかし、投資に興味を持つことと、その場で契約することは別です。
多くのケースで、「信頼している人が勧めてくれたから」「金利がよいといわれたから」「分散できていると思ったから」という理由で行動しています。けれども共通していたのは、商品を十分に理解しないまま契約していたことでした。
わからなければ持ち帰る。家族に相談する。改めて説明を受ける。それらも立派な判断です。
大切なのは、「何を買うか」ではなく、「このお金を何のために使いたいのか」を考えることです。お金を増やす方法を探す前に、お金の役割を考える。それが後悔しないための第一歩ではないでしょうか。
京極 佐和野
FPオフィスミラボ 代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP®/キャリアコンサルタント
FPオフィスミラボ代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP®/キャリアコンサルタント
「収入はあるのに将来が不安」「何から見直せばよいか分からない」——そんな50代の悩みに対し、お金と働き方の両面から人生後半の再設計を支援するファイナンシャルプランナー。
保険の現場で多くの人生の転機に向き合う中で、「お金の多寡ではなく、価値観と選択が人生を左右する」という本質にたどり着く。
現在は、家計の見直しや支出のリバランス、働き方の再設計を含めたライフプラン支援を行う。感情(気持ち)と勘定(数字)の両面を整え、“わたし仕様の選択”ができるよう寄り添い、必要なときに相談できる距離感を大切にしたスタイルに定評がある。
J-FLEC認定アドバイザー、JASSOスカラシップ・アドバイザーとしても活動。企業顧問として、従業員のライフプランや家計支援に加え、人生後半を見据えた働き方やキャリアの再設計にも関わるほか、企業・団体での研修・セミナー登壇、個別相談に対応。
ホームページ:https://fp-milabo.com/
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連載【CFP監修】感情と勘定を整えてリスタートする「50代からの人生」