「手続きのつもりで行っただけ…」気づけば投資信託を契約していた恐怖
夫を亡くしたAさん(50代・女性)は、死亡退職金を受け取ったあと、銀行から「一度お越しください」と連絡を受けました。必要な手続きだと思い来店しましたが、帰宅後に受け取った書類を見ると投資信託申込書でした。
「私は手続きのつもりで行っただけだったんです」と、不安になったAさんは翌日銀行を訪れ、契約を取りやめました。
不安だったのは投資信託だからではありません。自分が何を契約したのかわからないまま手続きを終えていたことに対する恐怖でした。
「大した金額ではない」と笑うも…根底にあった“理解できていない”不安
夫を亡くし、保険金や相続財産を受け取ったあと、勧められるまま投資信託を契約したBさん(40代・女性)。
「相続した金額全体から見れば大した額ではないので気にしていません」と、笑顔で話していました。
しかし、「何に投資しているのですか」と尋ねられると、「正直よくわかっていない」「銀行の担当者に勧められて、そのまま契約した」という答えが返ってきました。
本当に気にしていない人は、そもそも不安を抱えることはありません。金額の大小ではなく、内容を理解できていないことへの不安が根底にあったケースといえます。
老後の安心のためのお金が「不安の種」に…退職金で外貨建て保険を契約
Cさん(60代・男性)は退職金を受け取ったあと、外貨建て終身保険に加入しました。
「退職後に少しずつ取り崩しながら使おうと思っていました」とCさんは話します。
当初は納得して契約したものの、その後は評価額の変動が気になるようになります。「いつになったら動かせるのだろう」「このままで大丈夫なのだろうか」と、常に不安を抱えるようになりました。
老後の安心のためのお金が、いつの間にか不安の種になってしまっていたのです。老後資金として使うのか、長期で運用するのか。目的が曖昧なまま契約したことが原因だったと考えられます。
