お金を貯めすぎる日本人…「使い切れない」という現実
古川さんのような、日本人の堅実すぎるともいえるマネーマインドは、統計データにも顕著に表れています。
総務省が実施した「2019年全国家計構造調査」によると、世帯主の年齢別にみた家計の金融資産残高の平均は、30代で約520万円、40代で約911万円、50代では約1,400万円を超え、60代で約1,896万円と最も多くなっています。その後は70代で1,734万円、80歳以上で1,619万円と緩やかに減少していきます。
このデータが示す通り、資産のピークは60代ですが、70代・80代になっても劇的には減少していません。つまり、高齢になっても資産を使い切らず、お金を残したまま生涯を終える傾向が強いのです。
次世代への遺産相続など、明確な目的があるならそれも選択肢の一つでしょう。しかし現実には、「老後は気力も体力も衰え、お金を使う道がなくなった」「元気なうちにもっと人生を楽しんでおけばよかった」というケースも少なくないでしょう。
現在の仕事を続けることが、必ずしも悪というわけではありません。しかし、古川さんのように、心身を削ってまで働き続け、十分な資金があるにもかかわらず「まだ足りない」という呪縛から抜け出せないなら考えものです。
資産形成はゴールではなく、自分の理想の生き方を実現するための手段に過ぎません。安心を追い求めて時間を浪費してしまう前に、「一歩を踏み出す勇気」こそが、必要なのかもしれません。
【注目のセミナー情報】
【国内不動産】6月25日(木)オンライン開催
元国税局・税理士×銀行融資担当者が解説
「利上げフェーズ」の中古アパート経営と融資戦略
【資産運用】6月27日(土)オンライン開催
あなたの代わりに資産が働く!
「おまかせ投資」のスキーム5選を公開
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
