こんなはずじゃ…5年前に「5,800万円のマイホーム」を〈変動金利〉で買った世帯月収35万円・30代夫婦、返済額「月13.7万円→18.5万円」に絶望【CFPが解説】

こんなはずじゃ…5年前に「5,800万円のマイホーム」を〈変動金利〉で買った世帯月収35万円・30代夫婦、返済額「月13.7万円→18.5万円」に絶望【CFPが解説】

日銀の利上げに伴い、長らく続いた低金利時代が終わりを迎えつつあります。そんななか、焦りを感じているのが数年前に「変動金利」で住宅ローンを組んだ人たちです。「固定金利は損」「変動金利一択」というネット上の風潮や営業マンの言葉を信じ、ギリギリの資金計画でマイホームを購入した結果、金利上昇によって家計が立ち行かなくなるケースが急増しています。5,800万円の住宅ローンを組んだ33歳男性の事例をもとに、CFPの市川貴博氏が解説します。

「変動金利一択」の空気に飲み込まれた

2021年当時、住宅ローンを取り巻く環境は現在とは大きく異なっており、SNS上では「固定金利は損」「変動金利一択」「住宅ローンは借りられるだけ借りたほうが得」という情報が溢れていました。

 

住宅会社の担当者も同じように「固定金利は高いですからね」「みなさん変動金利を選ばれています」「変動金利が上がったら固定金利に借り換えればいいですよ」と説明していました。

 

周囲で住宅を購入した友人たちも変動金利を選んでいたため、「それなら変動金利で心配ないだろう」と、Aさんもそう考えるのは自然な流れだったのかもしれません。

 

こうしてAさんは、変動金利0.65%、借入額5,800万円、40年返済で住宅ローンを契約しました。

 

住宅ローン契約後には、担当者から「住宅ローン減税がありますから、繰上げ返済はしないほうがお得ですよ」「手元資金は残しておいたほうがいいです」とアドバイスを受けました。

 

Aさんも「住宅ローン減税はローン残高が大きいほうが得だし、繰上げ返済などは余裕ができたら考えればいい」と納得でした。

 

しかし、そもそもAさんにはライフプランという概念がなく、将来子どもが増えたり、妻が働けなくなったり、金利が上昇したりといった、家計に直結する人生における「お金のシミュレーション」などは考えたこともありません。

 

住宅購入時の関心は「どんな家に住むか」だけで、「40年間どのように返済するか」ではなかったのです。

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