「子と孫、総勢13名」が実家に大集合
「今年も楽しみにしてる、よろしくね!」
――ゴールデンウィークが近づくと、長女、長男、次女から次々に届くLINE。山田正子さん(72歳・仮名)は、そのたびに小さく溜息をつくといいます。
山陰地方で暮らす正子さんには、7人の孫がいます。長女に2人、長男に3人、次女に2人。幼稚園児から高校生まで年齢もさまざま。
毎年GWになると、子どもたち家族がほぼ同時に帰省します。夫が両親から受け継いだ実家は広く、和室もあり、泊まる場所には困りません。
縁側から山や畑が見える、昔ながらの田舎家。普段マンションで暮らしている子どもや孫たちにとっては、来るのが楽しみな場所なのでしょう。お正月、GW、夏休み――律儀に帰省をしてくるのです。
子どもとその配偶者、そして孫たち。全員そろえば総勢13人。家の中は笑い声と足音でいっぱいに。近所の人からは「にぎやかでいいですね」と声をかけられます。
ただ、その楽しい時間の裏で、年々こたえるものが増えてきました。
「70を過ぎたあたりから、身体がついてこなくなって。正直つらくなってきました」
朝から晩まで台所に立ち、食事の支度と後片付け。洗濯物も次々に増えていきます。
「夜になると足がジンジンして、横になったら起き上がりたくなくなるんです」
それでも、子どもたちには弱音を吐けません。普段、仕事や子育てで忙しくしているであろう我が子に「しんどい」とは言えず、無邪気に甘える孫たちにも疲れた顔は見せたくないのです。

