「“ゆっくりできる条件”がそろっていなかったのかも」
「両親は不便だとか大変だとか、ほとんど言わないんです。“まあ何とかやってる”としか言わない」
実際には、生活の質は確実に下がっていました。それでも夫婦は「せっかく決めた移住だから」と、状況を受け入れようとしていたのです。
「親は“これでいい”と言っていましたが、正直このままで大丈夫なのか不安になりました」
その後、直人さんは両親と話し合い、生活の見直しを始めました。買い物は週に一度まとめて行うようにし、必要に応じて宅配サービスも利用することに。通院についても、送迎やオンライン診療の選択肢を検討し始めました。
大きく何かがすぐに改善したわけではありません。それでも、直人さんは「あのとき行ってよかった」と振り返ります。
住み替えは、理想だけで決められるものではありません。環境が変われば、生活を支える条件も変わります。
「親は“ゆっくり暮らしたい”と思って移住しました。でも、実際には“ゆっくりできる条件”がそろっていなかったのかもしれません」
地方の広い家は、確かに魅力的です。しかし、その暮らしを維持できるかどうかは、年齢や体力、周囲の環境に大きく左右されます。
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