「こんなに増やして、馬鹿みたいだ」…20代から1円単位で節約、資産1億円到達も「やりすぎた」70歳男性が自嘲するワケ

「こんなに増やして、馬鹿みたいだ」…20代から1円単位で節約、資産1億円到達も「やりすぎた」70歳男性が自嘲するワケ

20代から節約を続け、資産1億円超を持つ70歳の男性。定年時はお金に不安を抱える周囲を他所に「勝った」と思ったはずが、5年後の今、後悔を抱えています。お金を増やしすぎた——この言葉の裏にある“誤算”とは?

あっという間に過ぎた5年…資産はさらに増加も「やりすぎた」

母の介護を始めて5年、健一さんの資産は減るどころか増えています。唯一大きな出費があったのは、母のための実家のリフォーム。800万円ほどかかりましたが、投資の運用益がそれを上回っているのです。

 

年金収入もあり、経済的な不安は一切ありません。しかし今思うのは、「増やすだけじゃなく、使うんだった。老後まで待たず若いうちに」。

 

父の言葉に対しても、「俺は、やりすぎました。お金を使っていれば、もっと楽しいことがあったのかも。経験できていたのかも。でも、時間は戻ってこないじゃないですか」――そう静かに笑います。

自由になれるタイミングと親の介護が重なるリスク

「介護給付費等実態統計月報(2024年)」では、80〜84歳で約26%、85歳以上では約60%が要支援・要介護認定を受けています。

 

定年してから人生を楽しもうと思っていると、ちょうど親の介護が重なってしまった――タイミングとして、それは決して珍しくありません。

 

 「このままいくと、お金の使い道は自分の老人ホームくらいかな。ちょっといいところに入れそうです。ただ、それが果たして『幸せなお金の使い方』なのか……」

 

若い頃、父に言われた言葉は確かに正しかった。お金の不安はない。生活に困ることもない。それでも、後悔はぬぐえません。

 

 

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