「限界だ、助けてくれ」父からのSOS。約2,000万円の相続を約束した“家事手伝い”の50歳妹に「実家は任せた」はずが…兄が目にした“まさかの惨状”

「限界だ、助けてくれ」父からのSOS。約2,000万円の相続を約束した“家事手伝い”の50歳妹に「実家は任せた」はずが…兄が目にした“まさかの惨状”

長期間にわたり安定した仕事をつかない子どもが、親と同居しながら、そのまま中高年期に移行していく……そんなケースは決してめずらしくありません。「家事を手伝っているから」「親の面倒を見ているから」と、家庭内で役割を担っているように見えても、親の死後に生活が一変し、問題が表面化することもあります。見ていきましょう。

「家事手伝い」を続けてきた50歳妹

52歳の男性・高橋慎一さん(仮名)は、30代前半で結婚し、妻と2人の子どもを持つ会社員です。仕事の評価も高く、外から見れば安定した人生そのものですが、実は、家族以外には話せない悩みを長年抱えていました。

 

それが、妹の亜美さん(50歳)の存在です。亜美さんは、大学卒業後も就職に安定して就くことなく、短期のアルバイトをしたり、しなかったり……そんな実家での生活を続けてきました。

 

本人は20代のときから「無職じゃなくて家事手伝い。そのうち結婚するから」と説明していましたが、実際には明確な職歴や収入の柱が築かれないまま。生活は両親の年金と貯蓄に依存する形で成り立っていました。

母が死去、妹に実家を任せたが…

転機となったのは、母親が要介護状態になってからでした。トイレや入浴などに介助が必要な状態でしたが、妹は施設入居に否定的で、母親も自宅介護を希望。慎一さんは、「妹が看てくれて助かる」と、初めて親と同居する妹に感謝しました。

 

ただ、一方で、「このまま母がいなくなったあと、生活は成立するのか」という不安を感じ始めたといいます。

 

その後、母親は亡くなりました。実家の不動産と預金(総額2,000万円ほど)については、もともと母名義の資産が中心であり、さらに生前に遺言が残されていたことから、妹に相続が集中する形で整理することに。

 

父親は高齢で体調も不安定だったこともあり、相続手続きそのものには深く関わらない形となりました。

 

こうした話は母の生前からしており、慎一さんも「妹が、父と実家を見てくれるなら」と、前向きに同意。これは、亜美さんがすべて一人で維持していく責任を背負うことを意味していました。

 

しかし、母親が亡くなって1ヵ月ほど。父親から慎一さんに「限界だ、助けてくれ」と電話がかかってきたのです。

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