前回は、投資の観点から見た「新築RC」のメリットとデメリットについて説明しました。今回は、同様に投資の観点から見た「新築アパート」のメリットとデメリットを見ていきます。
RC造に比べ、建築コストが安い木造アパート
前回の続きです。
では、新築アパートはどうでしょうか。
●新築アパートのメリット
①RCに比べ間取りの自由度が高い
②建築コストが安いため、借入金額も少額
③②により、融資も通りやすい
④②により、様々な地域に何棟も購入し、リスクを分散させることが可能
⑤②により、出口戦略も安心
⑥解体費用が安いため、建て替えも容易にできる
●新築アパートのデメリット
①RCに比べ災害に弱い
②防音性が低い
③2階建の場合、戸数の半分が1階となる
④RCに比べ、火災保険料が高い
木造もRC造も建物自体の耐用年数は長いが…
償却年数、設備の耐用年数、入居者ニーズ、融資借入期間がほぼ同じくらいだとすれば、小回りが利き自由度の高いアパートのほうに、次の手の打ちやすさがあるように思います。
また、アパートであろうと、RCであろうと、建物自体の耐用年数は思った以上に長いのですが、入居者のニーズが長くて20~30年だということが一番の問題となります。竣工から30年経ったとき、RCの場合は返済がまだまだ残っている点が、厳しい部分です。
さらに言えば入居者のニーズも、物件によって、もしくは販売する会社によっては、へたをすれば4~5年というものもありますから、いずれにしてもいかにニーズをとり入れているか、お付き合いする会社の見極めが肝心ということでしょう。
株式会社アイケンジャパン
代表取締役
1965 年(昭和40年)、大分県生まれ。不動産業界歴35年。アパート経営歴20年、5棟経営中。
1985年賃貸会社に入社。仲介業の立場から、12年間業界の経験を積む。1997年アパート販売会社に入社し、9年間、建築企画のノウハウを蓄積。経営者・オーナー・賃貸ショップ・管理会社それぞれの視点からアパート投資をみた結果、「堅実なアパート経営」こそ成功への近道だと確信。
2006年に(株)アイケンホームを設立、2014年に(株)アイケンジャパンに商号変更し、現在に至るまでの14年間変わらぬ姿勢で堅実なアパート経営を提案し続けている。
これまでに約900棟のアパートを販売。
創業以来、年間平均入居率99%以上を維持しているアパートは、成功オーナーを輩出し続け、オーナーから厚い信頼を得ている。
アイケンジャパン公式サイト:https://aikenjapan.jp/
資料請求フォーム:https://aikenjapan.jp/document/form
セミナー情報:https://aikenjapan.jp/seminar/
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