前回は、「区分所有マンション」投資のデメリットについて説明しました。今回は、投資の観点から見た「新築RC」のメリットとデメリットを見ていきます。

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アパートにするか、マンション(RC)にするか

区分所有を購入するよりは、一棟物を購入したほうが良さそうだと考えはじめた方が次に迷われるのが、アパートにするかマンション(RC)にするか、ということです。

 

お金さえあれば、新築RCが良いに決まっていると思われがちですが、不動産投資の観点から見れば、それが意外とそうでもありません。

 

新築アパートと新築RCで比較される方が多いため、ここではそれぞれのメリット・デメリットをお話しいたします。

 

●新築RCのメリット

①なんといっても完成したときのオーナーとしての誇りを感じられる

 

②躯体がしっかりしているため、災害に強い

 

③耐用年数が長い

 

④防音性が高い

 

⑤狭い土地でも、容積次第で上に伸ばすことができ、戸数を確保できる

 

⑥火災保険料が安い

 

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躯体の耐久性の高さに比べ、設備の耐久性は低い

●新築RCのデメリット

①建築コストが高いため、借入期間を長くしなければ採算が合わない

(借入期間目安:40年~47年)

 

②エレベーターなどのメンテナンス費用がかかる

 

③1棟当たりの借り入れが多いため、小回りが利きにくい

 

④1部屋で事件が起きれば、全室に影響する

 

⑤躯体の耐久性の高さに比べ、設備の耐久性は低く、入居者ニーズとマッチする期間も短い

 

⑥20年~30年を過ぎる頃から、⑤の内容に悩まされるようになる

 

⑦コストが高いため、初期の家賃設定を高くしないと利回りが悪い

 

⑧償却年数が長い

 

新築RCは、耐用年数が50年~60年と長いのですが、それに比べて各部屋の設備の耐用年数が20~30年と短いことから、30年も経ったころからメンテナンス費用がかかってきます。

 

加えて、借りる人のニーズも20~30年経てば変容し、新築時は最先端であったお部屋も時代遅れとなることで、空室が目立つようになります。

 

これらを解決するために、大規模なリノベーションを行うか、そんなことをして今までの収益を吐き出してしまうくらいなら、いっそのこと売却する、と考える方が多いようです。

 

「投資」という観点から考えると、新築RCが良いとは一概に言いがたいようです。

 

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本連載は、2016年11月30日刊行の書籍『新築アパート経営こそ副業の中の本業 成功の秘訣55』から抜粋したものです。その後の法律、税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

新築アパート経営こそ 副業の中の本業 成功の秘訣55

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中島 厚己

幻冬舎メディアコンサルティング

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