時間をお金で買っても、“浪費”していたら意味がない
時間の足りなさを補う手段として、「お金で時間を買う」という方法があります。例えば、忙しく働く人が家事代行を使ったり、タクシー移動をしたり、便利な家電を買ったりするといったことです。これは決して悪いことではありません。
まず、それが必要な出費なのかを考える方法の1つとして「時給換算」があります。例えば、ボーナスを含めた年収が400万円で、月に20日、1日7時間働く人がいたとします。この人の時給は単純に計算すると約2400円です。この人が、1時間かかる掃除を2000円で外注したとしましょう。外注している1時間でこの人は2400円を稼ぐことができますから、2000円を支払っても「400円得した」と考えることができます。
しかし、私は「時給換算をすることには落とし穴がある」と考えています。確かに計算上は得をしたように思えますが、掃除をしてもらって空いた1時間をダラダラと過ごしたとしたらどうでしょうか。あるいは、罪悪感を覚えながら休んでいたとしたら? 本当に得をしたのでしょうか。
大切にしたいのは「お金で買った時間を自分の価値向上につなげられるか」という視点です。
会社員の方なら、その時間で資格の勉強をして将来の年収アップにつなげるのもいいでしょう。あるいは、疲れきった体を回復させて、翌日の仕事のパフォーマンスを上げるのも立派な投資です。そして、大切な家族や友人と過ごし、心のエネルギーを充電すること。これもあなたの人生の価値を高める重要な時間です。
子育てを外注してふと湧いた“疑問”
こうお伝えするのは、私自身が経験したことだからです。子どもが小さかった頃、私は子どもの世話をナニーさん(子育て専門のケアワーカー)にお願いして、その時間をすべて仕事に充てていました。「私が働く時給のほうがナニーさんに支払う報酬より高いから、このほうが合理的だ」と信じていたのです。
でも、子どもたちが日々成長していく様子を見て、ふと疑問に思いました。「10年後に子どもの成長の瞬間を見逃したことを後悔しないだろうか。私は何のために稼いでいるんだろう? 今の状態が、本当に私が望む豊かな人生なのだろうか」。
私はそこで、「時間を買うかどうか」ではなく、「自分の人生にとって、何に時間を使うべきか」を改めて考え直しました。そして、ナニーさんに払っていたお金を、自分自身のスキルアップのための勉強代にして、スキルを身につけて将来の働き方をコントロールできるようになろうと考えたのです。
その結果、副業で始めたコーチングで起業することができ、今では子どもと一緒に過ごす時間を十分確保できるようになりました。本当に豊かな時間を過ごしたいなら「お金はどんな価値と交換されているか」を問い続けることが大切です。
・将来の選択肢を広げることにつながっているか
・回復や集中を取り戻す時間になっているか
・大切な人との関係を深めているか
これらのいずれかに当てはまるなら、その時間をお金で得る意味はあると言えるでしょう。
吉川 ゆり
Mental Breakthrough Coaching™スクール 代表
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