今回は、今、資産家だからと言って安心してはいけない理由を見ていきます。※本連載では、株式会社OKAMURAの代表取締役・岡村恭資氏の著書『続・なりたい人だけが資産家になれる 企業経営者を目指すな! 個人企業家を目指せ!』(風詠社)の中から一部を抜粋し、不動産投資で大きな利益を得るためのノウハウを紹介していきます。

世界と連動している日本経済を意識する

最近は、政府主導で緩和措置がとられ、住宅所得に大きな道が開けています。ローン審査についても、ほとんど問題なく通過すると聞いていますが、あくまでローンですから購入者も返済等に無理がないのか考慮すべきでしょう。

 

あなたは現実の経済世界に生きています。日本経済は世界経済に連動しているのでアメリカ、ユーロ、中国という大きな流れから日本だけが逃れることはありません。必ず、政策の失敗と底辺の動きに連動するマネーの崩壊は訪れます。

 

悲観に値するのですが資産家としては不動産の優良な物件が破格の価格で大量に放出される事態に遭遇するということです。憂慮すべき事態ですが、数年はこの状態が続きます。この期間は経験者にとって自己の投資が倍増します。同じ金額で三倍の仕入が可能でしょう。ピンチをチャンスに変えることが大切です。

 

今、多数の本当に多くのファンドが収益物件を買い漁っています。毎日のようにファックスが届きます。しかし、多くの物件を抱え込んだファンドが不況になったときに経費が多いため、倒産状態になるということです。バブル崩壊では土地を大量に仕入れて売却できなかった業種が最後まで倒産の可能性を持っていました。

 

収益物件にも関係者が居住していますからあなたのマンションも影響を受けることとなります。嵐は必ず通過するので戦後処理を間違わない準備をしておくことです。

債務を極力減らし、収益物件を多く持つ意義

このように必ず、経済は数十年に一度不況を経験します。バブルはそれを加速させます。将来の利益を今の時点で先取りしていくので無理が生じるということです。

 

この現実に備えることを常に怠ってはいけません。つまり、話は簡単で債務を極力減らして、収益物件の数を多く持つことです。数は平均した収支を改善するのに役立ちます。時には売却してでも返済を早めます。債務のない所有物件はすべてが回収され、その家賃はマイナスがありません。

 

資産家が資産家たる条件は無駄に散財せずに資産を守り、増やすという使命があることです。資産家生活を謳歌しないというのはそういうことへの備えです。

 

世界経済が繋がっている以上、日本人だけが賢くても残念なことに連動、影響は避けることが出来ません。そろそろ準備をしておくのは間違いではありません。これが生き残るための手段です。

 

不動産収益物件だけで資産形成をすることは間違いではありません。但し、細かい物件を数多く所有する方法が対応としてはより有利と思えます。大きな物件に一本化するより、細かく処分できるということになります。3千万円程度の木造アパートなら約10年で完全回収が済みます。一方、10億円に対して3億円のマンションを3棟で構成すると3億円を投入できる投資家はほとんどいません。

 

現在はファンド系の法人が転売目的に買い漁っていますが、あなたの所有しているマンションの収入を年間7%程度に直すと価格は5億円に近くなります。

 

3棟とも処分すれば、今なら15億円となりますが購入できる法人がいないため、結局時間が経過して時機を逸することがあります。所有することと処分する物件は分けておく事が大切です。

続・なりたい人だけが資産家になれる―企業経営者を目指すな!個人企業家を目指せ!

続・なりたい人だけが資産家になれる―企業経営者を目指すな!個人企業家を目指せ!

岡村 恭資

風詠社

手持ち資金0円から資産家生活へ! “なりたいシリーズ”待望の第2弾! 不動産を動かすだけで思うがままに資産を増やすノウハウとは…。

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