資産家を目指すための道しるべ
さて、ここで富裕層たる資産100億円を目指すための道しるべを世界各国のデータから見てみようと思います。
この手の調査を自覚するところから、目標に意味が出てくるということです。
当然のことながら、あなたが望めばこのクラスには今の位置から到達できるのは言うまでもありません。
イギリスの不動産コンサルタント大手のナイト・フランク社が発表したデータをかいつまんで説明すると以下のようになります。
資産34億円クラス以上の富裕層は東京には2035人しかいない、とのことです。面白いと思いませんか。あなたが目指す資産100億円の人はそれほど多くはないということが分かります。
1位のニューヨークは5600人です。しかし、注目点は昨年が4位で3227人だったのに今年は5600人になっている点です。
ロンドンが2位です。昨年は1位でした。3位は、モスクワです。3457人もいます。北京が6位、上海が16位です。パリには1510人です。ローマでは1242人、ユーロ圏の落ち込みは厳しい現実です。
富裕層の減少は株価の下落も影響!?
さて、東京ですが、昨年は3575人もいたのです。最新のデータでは2035人。この落ち込みが何を意味するかは、多くの要因があるので一概に判断できませんが株価の下落が影響しているでしょう。
あとは高額な税率を嫌って、国外に資産を移したということが考えられます。日本に住めなくなった人もいるようです。
ちなみに、大阪の規模はどうでしょう。1億円程度なら11万人、10億円で1840人、30億円以上が568人というところです。
海外に資産を持つのも面白いですが高くなりすぎています。20年前なら多くの不動産物件を抑えておけば投資として考えられますが、現在では高値つかみにしかなりません。
あなたがお住まいの都市で資産100億円を目指すのはそれほど無理なことではありません。個人で比べれば相当上位に位置するはずです。世界でも1万人の中に入ることもあるでしょう。こんな目標があれば明日からまた資産を増やしていこうと思っていただけると思います。
本書が、明日を生きるあなたのためのモチベーションとなれば、私にとっても、次回作へのモチベーションになっていくと思います。