(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢期の住まいとして、介護施設を「終の住処」と考える人は少なくありません。安心や見守りを求めて入居を決断する一方で、入居後の体調変化や介護度の進行により、想定外の事態に直面するケースもあります。施設での生活は必ずしも「継続」できるものとは限りません。

「行き場がない」…制度と現実のはざまで揺れる高齢者

その後、吉野さんは新たな施設を探すことになります。しかし、ここでさらに厳しい現実に直面しました。

 

「次を探そうとしても、簡単には見つからないんです」

 

要介護度や医療的ケアの必要性によって、入居できる施設は大きく限られます。特に、特別養護老人ホーム(特養)は費用面での負担が比較的軽い一方、入居待機者が多く、すぐに入れるケースは稀です。

 

厚生労働省の資料でも、特養の待機者問題は長年指摘されており、地域によっては数百人規模の待機が発生しているとされています。

 

「申し込みはしましたけど、“いつになるか分からない”と言われて…」

 

一方で、有料老人ホームや介護付き施設は、受け入れ体制によって条件が異なります。医療依存度が高い場合、受け入れを断られることも少なくありません。

 

また、費用面の問題も立ちはだかります。総務省『家計調査(2025年)』によれば、高齢単身無職世帯の平均消費支出は月約15万円で、施設費用がこれを大きく上回る場合、長期的な継続は難しくなります。

 

吉野さんも複数の施設に問い合わせを行いましたが、条件が合わず断られることが続きました。

 

「お金の問題もありますし、状態の問題もあると言われて…どこにも行けないんじゃないかと思いました」

 

そして、ある日。通帳を見ながら、ふと手が止まりました。

 

「このまま次が決まらなかったら、どうすればいいんだろう」

 

その場で膝から崩れ落ちたといいます。

 

現在は、地域包括支援センターに相談しながら、医療対応が可能な施設や在宅支援の選択肢も含めて検討を進めています。

 

「最初から全部わかっていれば、選び方も違ったのかもしれません」

 

高齢者施設は「終の住処」として選ばれることも多い一方で、実際には契約内容や身体状況によって、継続が難しくなるケースもあります。老後の住まい選びは、一度の決断で完結するものではありません。

 

「安心できる場所を選んだはずなのに、また探さなきゃいけないなんて思ってもみませんでした」

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧