人生で一番幸せな時を過ごす場所を提供できる!?
『その行動は誰のためですか?』。多くの大家向けセミナーに参加していると、ここ数年こんな問いかけが増えてきました。私は自分のために行動することが、結果的に入居者さんに快適な住環境を提供することができ、幸せにできると考えています。
自分が人のために何ができるかと考える前に、まず自分が楽しむことが必要で、自分が幸せにならないと人を幸せなんかにはできません。私はサラリーマン時代、海外旅行関連の仕事をしてきました。お客様に旅を楽しんでもらうためには、まず自分がその仕事を楽しんで旅が好きになることも必要です。
入居者さんの笑顔、これほど幸せを感じることはありません。私の所有する物件は、学生寮を除いてはすべてファミリー物件です。こんなことを聞いたことがあります。人が生涯の中で(人生を振り返った際)一番幸せだったと思える時期は、自分の子どもが生まれた瞬間から、その子どもが10歳ぐらいになるまでの子育て期間だとか。
本当にそうだとしたら、入居者さんはその期間を私のアパートで過ごされるわけです。ファミリー物件を経営している大家さんって幸せ者ですね。
入居者にとっては人生の大切な思い出のひとつに
賃貸ですから、いつか転勤やお子様の成長に合わせて引っ越して行かれます。このときほど、悲しく感じることはありません。将来、引っ越して行かれた入居者さんが過去を振り返った際、私のアパートで過ごされた日々が、家族で過ごした楽しかった思い出として、そこに数コマでもあったなら、大家業って最高に幸せじゃないですか!?
よく引っ越して行かれた方々から、年賀状などをいただくことがあります。そこには引越し先でのご家族の写真があります。うちのアパートで生まれ、小学校まで過ごされたお子さんが成長した姿を見ると、わが子のことのようにうれしくなります。これからも頑張っていこうと思える瞬間です。