資産家の家族が抱える悩み
資産を持つ家庭では、相続や資産管理の問題も避けて通れません。
国税庁の統計によると、相続税の課税対象となる被相続人は全体の一部ですが、不動産などの資産を持つ家庭では、相続の準備が早くから進められるケースも多いものです。
恵子さんもまた、資産の分け方や管理について、専門家と相談しながら準備を進めていました。
「お金は人を自由にもするけれど、悩みも増やすものよ」
祖母はそう話していたといいます。
真奈さんは現在も会社員として働いています。祖母の資産を当てにして生活することはありません。
「将来どうなるかは分かりません」
ただ、今のところは自分で働き、自分で生活することを大切にしたいと考えているといいます。
祖母の存在は、決してプレッシャーではありませんでした。むしろ、「お金があっても人生の選び方は人それぞれだ」と考えるきっかけになったといいます。
「祖母の生き方も尊敬しています。でも、私の人生は私で決めたいんです」
家賃収入で暮らす祖母と、会社員として働く孫娘。二人の生き方は大きく異なります。しかし、恵子さんは孫の選択を否定することはありませんでした。
「自分で選んだ道なら、それが一番いいのよ」
資産の多寡が、そのまま人生の満足度を決めるわけではありません。お金があるからこそ見えてくる選択肢もあれば、それとは別の価値を求めて歩む道もあります。
真奈さんが選んだ道は、祖母の資産とは少し距離を置いたものです。それでも二人の関係は変わりませんでした。
「祖母がいるから、安心して挑戦できる部分もあるのかもしれません」
お金と人生の距離の取り方は、人それぞれなのです。
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