町がゴーストタウン化
町の中心だったショッピングモールは、徐々に活気を失っていきます。経営母体の業績悪化、駅直結型のショッピングモールの台頭。テナントの撤退が相次ぎました。
現在、モールの建物は残っていますが、入っているのはスーパーやドラッグストアなど数店舗のみ。かつての賑わいは見る影もありません。モールを目当てにくる人たちでにぎわっていた商店街も、ほとんどシャッターが下りている状態です。
健一さんも、老後に車を手放すことを前提に、もっと便利なエリアに引っ越したいと考えています。ところが、不動産会社の査定額は約1,800万円。しかも、担当者はこう続けたといいます。
「この金額でも売れるかどうか……」
いまだに残っている町の住民の多くは高齢化。同じように「家を売りたい」と思う人がいる一方で、新しく買う人は少ない。つまり、売り物件だけが増えていく状態でした。
しかも、問題はそれだけではありません。健一さんの住宅ローンは35年返済。すでに30年が経過していますが、それでも残債は約400万円残っています。もし査定通り1,800万円で売れたとしても、まずローンの残りを完済しなければなりません。
さらに、不動産仲介手数料や引っ越し費用などを差し引けば、手元に残る資金は1,200万円前後になる見込みです。その金額で、駅に近いマンションを購入するのは現実的ではありません。
「こんなことになるなんて……。今となっては、スーパーやドラッグストアだけでも撤退しないよう祈るしかありません」
健一さんは項垂れます。
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