体重増加で健康に赤信号
4年で体重は20kg増加。人間ドックでは高血圧と糖尿病予備軍を指摘されました。さらに、急激な体重増加により股関節と膝を悪くし、歩行にも影響が出るように。
「ほら、いわんこっちゃないわ」
呆れ顔の妻。階段の上り下りが厳しくなった吉岡さんに、妻が突きつけたのは1枚の見積書。自宅のバリアフリー改修費350万円でした。
「自業自得ね。これからは気を付けるのよ。私はあなたの介護なんてしませんからね」
彼女は夫の不摂生を横目に、淡々と野菜中心の節制を続けていました。再三の忠告も、吉岡さんは「俺が稼いだ金で何を食おうが勝手だ」と一蹴。その傲慢さが、今、最悪の形で跳ね返ってきたのです。
それからの生活は、厳格な食事制限、毎月の通院、そして血糖値と睨めっこする日々。糖尿病の治療が始まれば、薬代や検査代が新たな固定費として資産を削ることになります。悪化して人工透析になることだけは避けなければなりません。
自由を謳歌するために貯めた6,300万円は、今や「病気をこれ以上悪化させないための維持費」へと、その用途を変えつつあります。
自由な老後が一転「病院通い」へ
お金を楽しく使うための健康を無視した結果、吉岡さんのように足元を掬われるケースは少なくありません。厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和6年)」によれば、糖尿病が強く疑われる人は約1,100万人。加齢や運動不足などにより、特に60代以降で急増します。
吉岡さんのように「お金があるからこそ、不健康な選択肢を際限なく選べてしまう」のは、現代の高齢者が陥りやすい罠とも言えるでしょう。
「お金があったことが、裏目に出ました。いくら使ってもいいと、歯止めが利かなくなってしまった」
そう肩を落とす吉岡さん。“ご褒美”に溺れた代償は、老後の自由そのものだったのです。
【注目のセミナー情報】
【減価償却】4月22日(水)オンライン開催
【資産承継】4月25日(土)オンライン開催
《アパート活用》
「相続対策」で後悔する人・しない人に違いは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
