今回は、「親が加入している保険」を整理して無駄な出費を抑える方法を紹介します。※本連載は、日本クオリティオブライフの代表理事である清水晶子氏の著書、『親とさよならする前に』(サンクチュアリ出版)の中から一部を抜粋し、親が生きているうちに解決したい「お金」の話について見ていきます。

<やっておくと、ここがラク>

◆無駄な保険を解約するきっかけになる

◆葬儀保険に入っておけば、お葬式の費用を賄える

加入保険の種類、契約者、受取人を確認する

親の世代は保険会社にすすめられるままに、いろんな生命保険に加入していることが多く、内容を把握できていないことも。無駄な出費につながるので、一度、整理することをおすすめします。

 

<保険を整理する際のポイント>

 

●重複する内容の保険は解約する(なるべくシンプルに)

 

●現状に合わない内容の保険は解約する(車に乗らないのに自動車保険に加入しているなど)

 

●受取人を〝子ども〞にしておく(亡くなった配偶者のままになっていることが多い)

 

「お父さんの保険、もっとお得な保険になるかもよ。一度相談してみない?」などと言って、いっしょにファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみてもよいですね。老後の生活設計も見てもらうことができれば、一石二鳥です。

親が元気なうちに、今の生活に合った保険に見直す

保険は病気になってしまうと、なかなか加入することができません。元気なうちに、今の生活に合った保険に見直しましょう。家や土地を長男に相続させる代わりに、保険金の受取人を次男にするなど、相続と保険の受取人についてはセットで考えておくのもよいですね。

 

この機会に、親に〝葬儀保険〞をプレゼントするのもおすすめです。

 

高齢でも申し込める、持病があっても入りやすいなど、葬儀に特化した保険が各社から出ています。その際、被保険者は親で、受取人を〝子ども〞にしておけば、親の死亡によって口座が凍結されても、葬儀代に保険金を利用できて安心です。

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

清水 晶子

サンクチュアリ出版

あなたは、あと何回親と話せるだろう その日がきても後悔しないために 幼いころの思い出 両親のなれそめ 感謝の気持ち 介護 お墓 お金 相続 実家の片付け いつまでも元気だと思っていた親が、段々年を重ねてきて心配な…

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