今回は、骨董品、宝石などの「高価なもの」は、親が元気なうちにお金に換えておくべき理由を見ていきます。※本連載は、日本クオリティオブライフの代表理事である清水晶子氏の著書、『親とさよならする前に』(サンクチュアリ出版)の中から一部を抜粋し、親が生きているうちに解決したい「お金」の話について見ていきます。

<やっておくと、ここがラク>

◆医療費や介護費のための蓄えになる

預金や証券等以外の見落としがちな親の資産

預金口座、不動産、保険、有価証券、借金など、親の資産についていろいろ見てきました。ここではその他の見落としがちな親の資産を見ていきましょう。

 

●ゴルフ会員権

 

バブル経済のころは約1億円の価値があったともいわれるゴルフ会員権も、今では値崩れして紙切れ同然のものも多いです。相続すると会費や名義変更料が発生するので、ゴルフに興味がなければ処分しましょう。

 

●骨董品、美術品

 

親の死後、その価値がわからずに処分してしまったり、二束三文で売りに出してしまったりしがちなので要注意です。入手先や、購入金額を親に確認しましょう。

処分するかどうかは、必ず親と相談してから決める

●宝石、貴金属

 

もらう人を勝手に決めると、子どもの間でトラブルになりがちです。ちょっとした宝石なら、みんなで相談して、生前に親からプレゼントしてもらう形にするとよいですね。高価なものは贈与税の対象となる可能性もあるので、判断する際は税理士へ相談することをおすすめします。

 

●コレクション、収集したもの

 

切手やフィギュアなどマニア向けのコレクションは本人にしか価値がわかりません。生前は処分したがらないことが多いので、元気なうちに商品名、購入金額、価値などをリスト化してもらいましょう。いざというときにすぐ売ることができます。

 

子どもが引き継ぐ意思のないもの、今の親に必要ないものは、なるべく現金に換えて、老後の生活に備えるのがポイントです。ただ、こういったものは親にとっては、プライドを示すためのものだったり、価格以上の意味があるものだったりします。処分するかどうかは、必ず親に確認しましょう。

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

清水 晶子

サンクチュアリ出版

あなたは、あと何回親と話せるだろう その日がきても後悔しないために 幼いころの思い出 両親のなれそめ 感謝の気持ち 介護 お墓 お金 相続 実家の片付け いつまでも元気だと思っていた親が、段々年を重ねてきて心配な…

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