今回は、親が所有する不動産について把握しておきたい情報を見ていきます。※本連載は、日本クオリティオブライフの代表理事である清水晶子氏の著書、『親とさよならする前に』(サンクチュアリ出版)の中から一部を抜粋し、親が生きているうちに解決したい「お金」の話について見ていきます。

<やっておくと、ここがラク>

◆遺産相続の際にもめることが少ない

◆いざというときの資金になる

不動産は「急にお金が必要になったとき」の助けにも

親の資産を把握するときに、忘れてはいけないのが不動産の存在です。不動産は資産価値が高いので、介護や医療で急にお金が必要になったときに助けとなります

 

ただし親が元気なうちに、不動産の種類、所在、名義人について把握しておかないと、親の死後にトラブルになりやすいのも事実。

 

とくに共有名義の不動産は要注意です。共有名義のまま次世代が相続すると、持ち分がどんどん細分化するおそれがあります。共有名義人の中に、面識のない人がいる場合などは、いざ売却したいときに売れないこともあり、非常にトラブルになりやすいので要注意です。縁もゆかりもない土地の山を所有していたなんていう話も聞きますよ。

節税対策も事前に考えておく

また、不動産は遺産相続争いの火種になることも。親が生きているうちに、売って現金にして分けるのか、だれが相続するのかを決めておく必要があります。

 

相続税がかからない総資産の最低額が5000万から3000万円に引き下がったため、想像以上に相続税がかかることもあります。不動産の価格をチェックして、相続前に節税対策も考えておきましょう。

 

親が購入した土地や先祖から受け継いだ土地を守るかどうかは、人によって考え方が異なります。土地を所有することにステータスを感じる人もいれば、感じない人もいるのです。所有している不動産に対して、親がどんな思いを抱いているのかも聞けるとよいですね。

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