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「株式投資」は資産形成の王様
本物の長期投資といっても、資産形成の主役は株式投資である。したがって、長期の株式投資に焦点をあてよう。
まず確認したいのは、資産形成するにあたっては株式投資が王様だということ。世の中で株式投資に勝る資産形成商品はない。どういうことか?
すべての投資商品は、その時々の金利水準との裁定でもって価格が変動する。つまり、どの投資商品もその時々の金利水準に沿った値動きをし、そこから大きくかけ離れることはない。その範囲内で、つまり、その時々の金利水準に準じた投資でもって、世の人々は資産形成を図るわけだ。
債券でいうと、いつも金利水準とは反比例した値動きとなる。それも、やはり金利裁定である。すなわち、金利水準が下がれば、債券価格は上昇する。逆に、金利が上がると、債券は売られて価格は下がるわけだ。
株式投資も配当利回りを云々する時は、その時々の金利水準との裁定でもって、世の人々は投資妙味があるかないかの判断を下すことになる。金投資においても、金には金利がつかない。だから、金利水準が高くなると、金は売られがちとなる。なぜなら、金利上昇に沿って投資商品の投資妙味が上がっていくにつれて、金利がつかない金は見向きもされなくなるので。
そんな中で、株式の場合は例外的にプラスアルファがあるのだ。すなわち、企業の利益成長という投資価値の高まりが、別個についてくる。企業が利益成長してくれると、その分がプラスアルファとなって、他の投資商品に対し、決定的な差をつけてしまう。
それが故に、株式投資は資産形成の王様ということになる。
株式投資だけに与えられている「プラスアルファ」とは
では、企業の利益成長がどうして投資価値の高まりとなるのか? それをわかりやすく説明しているのが、図表1である。
企業が毎年の経営で利益を上げる。いわゆる税引き前利益とか経常利益というやつだ。そういった毎年の利益から税金を支払った残りを、利益剰余金という。つまり、企業が生みだした株主価値である。
では、どうして利益成長がプラスアルファとなるのか?
企業が利益成長を続けると、毎年の利益剰余金がどんどん膨れ上がる。つまり、株主価値が高まっていくわけだ。利益剰余金は配当の原資となったり、内部留保して将来の成長投資に向けたりする。つまり、すべては株主に還元される。
株主に還元される利益剰余金が毎年どんどん増加していくということは、それだけ株価にとっては上昇要因となっていく。それがプラスアルファなのだ。
そういうわけで、企業の利益成長は投資価値を高めてくれる大事な視点である。だから、投資家にとってきわめて重要なポイントとなる。ということだが、実のところ利益成長がなくても、投資価値は高まるのだ。そのあたりを掘り探ってみよう。

