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金融マーケットの暴落で地獄模様に
バブル崩壊で金融マーケット全般が暴落する寸前までは、大きく膨れ上がっていった資産勘定である。そのかなりの部分が、金融マーケットの暴落により、蒸発してしまったかのように消滅した。
そして、大きく目減りした資産勘定でもって、まるまる残っている負債勘定に対応しなければならない。それまでどんどん投資家の資金を受け入れてきて、ごきげんで投資にまわした分の多くが蒸発してしまった。そうなると、今度は投下資産の大きな目減りを投資家顧客に、どう説明するか、どうやって返却していくかだ。なんとも頭の痛い問題である。
まるまる残った負債勘定が借り入れであった場合、それに対し、大きく目減りした資産勘定でもって、どう返済していくのか?
銀行などは待ったなしで、融資分の返済を迫ってくる。残っている資産を売却して返済の原資にしようとしても、なかなか思うように現金化できない。それどころか、自分の売りで暴落している相場をさらに下げてしまうことになる。
それとほとんど同時進行で、投資家顧客や預金者などからの解約依頼が殺到する。こちらは否応なしである。現金化できるものはなんでも売却して、解約要求に対応せざるを得ない。といっても、バブル崩壊で投資勘定が大きく痛んでいる。また、マーケットはまだ下げ続けている。
そんな中で、売れるものを売って現金化を急ぐなんて、まさに生き地獄である。
市場のマネー枯渇と金利急騰がもたらす“最終局面”
多くの法人投資家が、このような状況に追い込まれる。皆が現金づくりに必死となるから、それまであり余っていたはずのマネーが一気にしぼむ。金融マーケット全体がマネー不足の状態に陥るのだ。
マネー不足は、金融マーケットだけにとどまらない。経済の現場あちこちでもマネー不足が発生し、それが故に市中の金利は急激に上昇しだす。マーケットや経済の現場で金利が上昇しだすのを、市場金利の上昇という。
経済の現場で資金不足の声が高まってくると、市場での金利は一気に跳ね上がる。そうなってくるや、カネ余りで野放図に膨らませてきた借金が、金融機関や企業など法人投資家に重くのしかかってくる。
もちろん、巨額の借金を抱えている国家財政にも、大きなしわ寄せがくる。日本の財政でいうと、国債の新規発行分と既発国債の借り替え発行とで毎年100兆円を超す資金を調達している。それらの発行金利が跳ね上がるのだ。
それでなくても、先進国で最悪を独走していた日本の国家財政だ。(対GDP比)どうやりくりするのだろう?
澤上 篤人
さわかみホールディングス代表取締役
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