理想の老後を守るために必要なこと
退職金1,400万円のうち、住宅購入と諸費用で約900万円を使用。残りは預貯金として保有していますが、医療費や介護費に備えると、決して余裕とは言えません。
厚生労働省『国民生活基礎調査(令和5年)』によれば、要介護認定者は年々増加傾向にあり、75歳以上では認定率が急上昇します。
「もし介護が必要になったら、ここで続けられるのか…」
由美さんは、父の“自由な老後”が、実は非常に脆い土台の上にあることに気づきました。
それでも健一さんは言います。
「俺の人生だ。最後くらい、好きにさせてくれ」
その言葉に、由美さんは強く言い返せませんでした。移住は父の長年の夢。否定することはできない。
けれど、庭の荒れ具合や冷蔵庫の中身を見ると、理想と現実の差がはっきりと見えてしまうのです。高齢期の住み替えには、医療アクセス、交通手段、地域との関係性など、総合的な視点が不可欠です。
山本さんの移住生活は、まだ始まったばかりです。崩壊寸前なのか、それとも立て直せるのか――。答えは、これからの選択にかかっています。
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