とうとう真実を知った夫
女性はついに貯金に手を出し始める。一度手をつけると、それは毎月の恒例行事になっていく。彼女は決して贅沢をしていたわけではなかった。つまり、支出をこれ以上削る余地はなかった。その結果、前の月に足りなかったら、次の月も足りないという状態になった。
貯金はあっという間に底をついた。夫に相談できない女性は、「今回だけ」と言い訳をして、足りない分をクレジットカードで払うようになる。しかし、毎月赤字だから返済できるわけはない。すぐに女性は消費者金融にも手を出してしまう。
女性は「このままだと大変な事態になる」と恐怖を覚えるも、どうしても夫に相談することができなかった。ある日、夫は郵便ポストに督促状が入っていることに気づく。妻に問うと、「ごめんなさい」と、泣き崩れてしまった。
「あなたは頑張っているから言えなかった。300万円の借金があるの」――。
夫が親に実情を話すと、父親は「奥さんは、お前に相談できなかった。それはお前の責任でもある」と叱り、300万円立て替えてくれた。
その後、コロナ禍は終焉し、夫の勤めるイベント会社は売上げを回復させていった。それに伴い、夫の給料も上がった。
その後、家計は妻に任せるのではなく、2人で共有し、何でも言い合える状況を作った。双子の面倒を夫もしっかり見るようになり、女性はパートにも出ている。その結果、少しずつ暮らしに余裕ができてきている。
家計は夫婦2人で管理する
結婚後、妻が家計を管理しているケースは多い。この状態で家計がひっ迫すると、妻はやりくりを任されているのにもかかわらず、自分の努力が足りないからだと思い、自分1人で何とかしようと抱え込んでしまいがちだ。
夫婦が浪費家であれば、それを改善することで家計は持ち直すこともできるが、一切贅沢をしていない場合、先月赤字になれば次の月も赤字になることは避けられない。すると、この女性のように消費者金融でお金を借り、それが毎月のように続くという最悪の事態になりかねない。
それだけに、家計は夫婦2人で管理し、赤字が出るのであれば、どうしたらいいのかをしっかり話し合うことが大切だ。そうすれば、パートに出たり、家賃を下げたりするなどの解決策が見えてくるはずだ。
永峰 英太郎
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