一度見栄を張ると、もはや後戻りはできない
年収に見合った生活をすべきであることは、女性にもわかっていた。しかし、もはや後戻りはできなかった。
女性の見栄による出費は月20万円を超え、毎月数万円程度の赤字となり、貯金から補填するようになった。家のお金の管理は女性がしていたため、その事実を夫には隠した。
そんな中、家族を破滅に向かわせる大きな出来事が起こる。それは「自動車の購入」だった。子供が成長するにつれ、自動車が必要な場面が増えてきたのだ。
夫は「国産のミニバンにしよう」と提案したが、女性はその案を却下した。「周りはみんな外車なのよ。BMWにする」と言って提案した車種は、1000万円を優に超えるものだった。
女性は、夫に「月8万円で買える。車が高級であれば、周りのママ友にも引けを取らなくなる。そうなれば、ほかの見栄を張る必要がなくなるから、節約できる」と話し、高級車を購入した。
しかし、一度上げた生活水準を戻すことは難しく、彼女は消費者金融に手を出すようになった。気づけば、借金の総額は1000万円を超えていた。女性はようやく夫に、その事実を打ち明けたのだった。
ママ友と適度な距離を取るのも一つの手
ママ友に限らず、私たちはつい他人に対して見栄を張ってしまうもの。ママ友に関しては、「友」とはいうものの、実際は「見栄や競争心」をあらわにする関係であるケースも多い。
第一生命経済研究所の調査(2022年)によると、小学生以下の子供を持つ親に対して「ママ友・パパ友」の有無を聞いたところ、「ママ友・パパ友がいない」と回答した割合は、父親が69%、母親が45%という結果が出ている。以前は「ママ友はいて当然」という風潮もあったが、今はそうとは言い切れなくなっているのである。
また、ママ友・パパ友がいない人の70%が「必要ない」と感じているという。ママ友から距離を取って、趣味で気の合う友人などと付き合うようにするのも一つの手だといえる。
永峰 英太郎
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