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相続対策の賃貸経営 業者の言う「儲からなくていい」は本当?

前回は、家賃保証は「安定収入の約束」ではないことを取り上げました。今回は、相続対策の賃貸経営における、業者の「儲からなくていい」というセールストークについて検証していきます。

事業である以上、収益を上げることが重要

◆要注意トーク5「相続対策だから儲からなくてもいいんです」

 

「ちゃんと利益を上げていけるか心配なので・・・」

 

そんなあなたの不安に対し、

 

「いやいや、相続対策だから儲からなくていいんです」

 

と、アパート経営を勧める建築会社の営業マンが答えたとしたら、“眉唾モノ”と判断するべきでしょう。

 

「収益が上がると、その利益が相続財産になってしまうので、トントンぐらいが一番いいんです」

 

そう言われて、「どうせ儲かっても、半分は税金で持っていかれるんだからな」などと納得してしまう人もいるようですが、ちょっと待ってください。

 

賃貸経営というからには、これは一つの立派な事業です。借入金をしっかり返済し、納税資金を確保していく上でも、収益をきちんと上げていかねばならない。マネジメントの基本です。

高めの工費設定をごまかそうとしているケースも

それなのに、「儲からなくていい」とうそぶくとは、顧客のことを思ってのセリフとは思えません。アパートを建てる本来の目的を、相続税対策という名目で、巧妙に視点をズラす手法であり、見積もり上の工費を高めに設定しているのを、ごまかそうとしているリスクもあります。

 

詳しくは本書の4章でも解説しますが、利益を上げつつ、きちんと相続対策も両立できる手法はあるのです。くれぐれも営業マンの詭弁にだまされないようにしてください。

株式会社財産ブレーントラスト 代表取締役

1958年7月生まれ。94年、株式会社船井財産ドック(現在東証第二部に上場している株式会社青山財産ネットワークス)に入社。97年に事業部長、2001年に取締役に就任、04年東証マザーズ上場時に、上場の鐘を叩く。05年現場での仕事にこだわり、執行役員に降りる。08年、再度取締役に就任。09年、全国ゴルフ練習場連盟の理事に就任する。10年に退任。
12年12月、一人ひとりのお客様に対して、もっと深く密な財産コンサルティング業務に特化したいとの思いから、株式会社財産ブレーントラストを設立。
著書に『あなたの土地の有効活用はやめたほうがいい』『不動産現金化の時代』『あなたの資産 再生いたします』『改訂版 あなたの土地の有効活用はやめたほうがいい』(全て実業之日本社)、『都心不動産 買い方のコツ』『地主心得帳』『買ってよい不動産・悪い不動産』『3年後 崩壊する地主・生き残る地主』(全てPHP新書)等。

著者紹介

連載あなたの資産を食い潰す「ブラック相続対策」~アパート・マンション建築編

本連載は、2016年10月9日刊行の書籍『あなたの資産を食い潰す「ブラック相続対策」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

 

あなたの資産を食い潰す 「ブラック相続対策」

あなたの資産を食い潰す 「ブラック相続対策」

秋山 哲男

幻冬舎メディアコンサルティング

恐ろしい「相続対策の裏側」と「知っておくべきポイント」を大公開! ・相続税対策のうち8割が実は不要!? ・バックマージンが横行する業界の実態 ・相続後にお荷物と化す無意味なアパート・マンション ・税理士のうち約半数は…

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