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賃貸住宅経営のために金融機関で借入れをする際の留意点

前回は、賃貸住宅経営で常に意識しておきたい「出口作戦」について取り上げました。今回は、賃貸住宅経営のために金融機関で借入れをする際の留意点を見ていきます。

日本の金融機関は「担保主義」

賃貸住宅を建てる際、多くの人が金融機関で借り入れをすると思いますが、きちんと返済プランが回るかどうかも慎重な姿勢で臨む必要があります。

 

日本の銀行は基本的に“担保主義”です。家、土地というしっかりとした担保さえあれば億単位の資金も貸してくれますが、貸したお金でマンション経営がうまくいかなくなったからといって、助けてはくれません。返済に関しては延納や分割払いの余地はあったとしても、いざとなれば担保物件を処分して、早々に債務回収に走るのが実情です。

「債務控除で相続対策になる」のは事実だが・・・

かつて人気を博したドラマ『半沢直樹』で、「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を差し出す」と、主人公の半沢に向かって町工場の社長が吐くシーンがありました。

 

これは、銀行は晴れの日、つまり経営が好調の時は、どんどん資金を貸してくれるが、雨の日、つまり経営苦境の時は、傘(融資)をさっさと引き上げるという意味です。ドラマの中の町工場の社長でなくとも、賃貸経営のオーナーだってこうした仕打ちを受けかねないことを覚悟すべきです。

 

「借り入れをした方が、債務控除で相続税対策になる」

 

これは紛れもない事実ですが、借金は借金です。そして、その効果を享受できるのは最初のうちだけ、という悲しい事実はすでに触れた通りです。低金利で「今が好機」と言われようとも、「借りられるだけ借りる」ではなく、億単位の借金を背負う重みをしっかりと認識すべきです。

株式会社財産ブレーントラスト 代表取締役

1958年7月生まれ。94年、株式会社船井財産ドック(現在東証第二部に上場している株式会社青山財産ネットワークス)に入社。97年に事業部長、2001年に取締役に就任、04年東証マザーズ上場時に、上場の鐘を叩く。05年現場での仕事にこだわり、執行役員に降りる。08年、再度取締役に就任。09年、全国ゴルフ練習場連盟の理事に就任する。10年に退任。
12年12月、一人ひとりのお客様に対して、もっと深く密な財産コンサルティング業務に特化したいとの思いから、株式会社財産ブレーントラストを設立。
著書に『あなたの土地の有効活用はやめたほうがいい』『不動産現金化の時代』『あなたの資産 再生いたします』『改訂版 あなたの土地の有効活用はやめたほうがいい』(全て実業之日本社)、『都心不動産 買い方のコツ』『地主心得帳』『買ってよい不動産・悪い不動産』『3年後 崩壊する地主・生き残る地主』(全てPHP新書)等。

著者紹介

連載あなたの資産を食い潰す「ブラック相続対策」~アパート・マンション建築編

本連載は、2016年10月9日刊行の書籍『あなたの資産を食い潰す「ブラック相続対策」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

 

あなたの資産を食い潰す 「ブラック相続対策」

あなたの資産を食い潰す 「ブラック相続対策」

秋山 哲男

幻冬舎メディアコンサルティング

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