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見守りを阻んだ「環境」と「コスト」
母の気持ちもわかるものの、高齢の母がいつケガや病気になるかわからず、ひろ子さんも簡単にはあとに引けません。しかし説得を試みるうち、新たな問題が浮かび上がってきました。
「そもそも、うちにはそんな機械を買うお金はないよ」「いや、カメラを買うお金はこっちが出すから……」
そう途中まで口にして、ひろ子さんははっとしました。
調べてみると、見守りカメラには、カメラの本体価格のほかに、毎月利用料がかかります。月額の利用料はおよそ5,500円。しかも、実家にはインターネット回線が引かれておらず、カメラを設置するには、新たにWi-Fiの開通工事が必要になります。
Wi-Fiの開通工事費は約2万2,000円。初期費用だけで3万円超の出費です。そこから毎月固定費が発生するとなると、年金14万円で暮らす母にとって、この負担は決して小さくありません。
「そんなに毎月お金がかかるなら、無理してつけなくていいよ」
そういわれてしまえば、ひろ子さんもそれ以上押し付けることはできません。母の気持ちだけでなく、通信環境や費用の問題も重なり、導入には高いハードルが立ちはだかっていました。
見守りカメラは“万能”ではない
「見守りカメラをつければ安心」という考え方には、実は落とし穴があります。“見守り”がきちんと機能するためには、次の条件が揃っている必要があるのです。
・本人の納得感
・整った生活環境(通信環境・住まい)
・費用を継続して支払える財力
・異変に気づいたあとの行動プラン
どれか1つでも欠けていれば、見守りは形だけになってしまいます。特に地方では、「Wi-Fiがない」「高齢の親がスマホを使わない」「新しいことを嫌がる」という壁に、ほぼ必ずといっていいほど直面します。
見守りで重要なのは「技術」より「関係性」
介護が必要になるタイミングは、ある日突然訪れるものではありません。日々の小さな変化の積み重ねが、やがて大きなリスクになります。だからこそ、「まだ大丈夫か」「嫌がるからやめておこう」と先送りすることは最適解とはいえません。したがって、
・どう見守るか
・どこまで家族が手を出すか
・どこから外部の支援を頼るか
といったポイントを、元気なうちに話し合っておくことが重要です。
見守りカメラは、あくまで手段のひとつ。本当に必要なのは、カメラを設置する前に、親の気持ちや生活の実情をきちんと理解すること。カメラを付けるかどうかは対話の延長にあるのだと、母の反応を目の当たりにして、ひろ子さんは改めて気づきました。
森 逸行
ファイナンシャルトレーナーFP事務所
代表
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